HiromiVoice

声で人を豊かにする、をビジョンに掲げるナレーター酒匂ひろみの日記

ポイントをつかむ

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みなさんこんにちは、ひろみです。

昨日とは打って変わって、今日は気温が上がるみたいですね。先日気象予報士さんが「春みたいな天気の移り変わりです」とおっしゃっていました。このまま四季がずれたり無くなったりしませんように、と祈るばかりです。

 

さて。今日は「ワンポイント」について。

ナレーションの勉強をしていても、料理をしていても洗濯を干していても赤ちゃんの抱き方にしても、ちょっとしたポイントがあるんだなぁということを毎日実感します。

そしてそれを知って実践するのとしないのとでは、結果がまるで違うということも。

 

昔観た番組に、洗濯王子様というような肩書きで洗濯のアドバイスをしていらっしゃる方がいました。(名前うる覚えでごめんなさい)その方がおっしゃっていたこと。

脱水後に3回パンパンパンと衣類を伸ばすだけで、フワッフワになります 

たったそれだけでいいんだ!と衝撃だったこと今でも覚えています。

今朝も夫のパジャマをパンパンパン、私のワンピースをパンパンパンとしてから干しました。

ちなみにタオルの場合。ドラム式洗濯乾燥機にかけているケースに限りますが、

柔軟剤は不要です。柔軟剤は繊維にコーティングしているだけなので。ドラム式だったら入れない方がふわふわになります

と、これもどこかのメディアでどなたかが仰っているのを聞きました。それ以来、我が家では柔軟剤を使っていません。(節約にもなってラッキー)たま〜に良い香りが欲しいなぁという時もありますが。

 

お料理の場合。

かれこれもう10年くらい前でしょうか。親友のおばあちゃん家へ遊びに行かせてもらった時のこと。それはまぁハイカラという言葉がとてもお似合いな方でした。ランチは近所の洒落たレストランに連れて行ってくれ、夕飯は私たちがあーだこーだおしゃべりしている間にささっと和食を作ってくれました。

その時のお赤飯とツヤツヤした煮物は今でもよく覚えています。残念ながらお赤飯の炊き方は聞きそびれてしまったのですが、「どうしてこんなに艶があるのですか?」と質問した私に

みりんを最後に入れるのよ。みりんは甘さだけじゃなくって、艶をだす役割もあるの 

と教えてくださったおばあちゃん。きっと他にもたくさんのコツをご存知だったんだろうなぁ。

他にもお料理にはいろんなコツがありますよね。そういうことだけ(というと言い過ぎかもしれませんが!)をぎゅっと集めているレシピ本を昨年買いまして、使いたい食材があるとパラパラと見てインプットとアウトプットをしています。よくある「大さじ2、小さじ1・・」と言った「完璧に覚えなくては作れない」のではなく、

コツだけ掴んであとは実践で学ぶ」スタイルが私は好きです。

レシピを見ないで作れるようになりましょう

 

お掃除もコツがありますね。小さい頃「名探偵コナン」が好きだった私。(50巻くらいからもう読まなくなってしまったのですが、今どうなっているんだろう)確か5巻までの超初期の頃に、蘭と園子が新一の自宅を掃除している時「掃除は上から下に、って言うじゃない?」と言うセリフがあったと記憶しています。当時私は小学1年生でしたが、とてもメイクセンスだったのをよく覚えています。下から掃除しても、上の埃が落ちてきたら元も子もないですもんね。

あるいは先日ためしてガッテンでやっていたアレルギー対策。掃除機の掛け方のコツを披露していました。あれは、

押すんじゃなくて引く

ことが肝だそうです。そっちの方が吸引力が強いんだとか。また、フローリングの場合、掃除機だと排気口の風で埃が舞ってしまうのでモップがいいと言うことも最後にちょろっとやっていましたね。我が家はマットがないので基本的にクイックルワイパーで全て済ませてしまっていたのですが、これまでのやり方に自信を覚えた夜でした。

 

そしてナレーション。

これは細かいことだとたくさんありますし、これからもどんどん蓄積されていくのだとうと思うのですが、一番大事なのはやっぱり基本です。

  • 相手に言う
  • 意味を理解する
  • 理解してから声に出す
  • 上半身を使う
  • 上半身を使うときは大きく5つのステップ

その上に、表現が乗ってくる。基本ができていないのに表現しても相手に伝わりません。

ちょっと気を抜くとまだまだ忘れがちな私。でも最近ようやく各ポイントが自分のものになりつつあるなと言うことを感じます。

 

来年はしばらく産休に入りますが、この感覚を忘れずに、具体的にポイントを掴んで鍛錬は続けていきます!

みなさんの、ワンポイントは何ですか?もしよかったら教えてください。

 

それでは今日もお元気で。また次回、お会いしましょう!

妊娠9ヶ月におもうこと。

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みなさんこんにちは、ひろみです。

先日、今年の振り返りをして締めくくったと見せかけてしまいましたが、まだまだ投稿させてくだい。笑

 

先日、夫と一緒に区が開催している両親学級へ行ってきました。

15組の夫婦が参加しており、うち2組は国際カップルでした。(最近、テラスハウスも国際色豊かになってきており、いいなぁ!と観ています。みなさん本当に日本語が上手。母国語+英語は当たり前だし、バイリンガルがベースで、トリリンガルがメジャーな人が増えてくるのでしょうね。)

 

朝の9時半から12時半までのプログラムだったので、「3時間も疲れそうだなぁ・・」なんて思っていた私。参加してみるとあっという間でした。

旦那さんが主体的に動くものが多かったように感じます。内容はこんな感じでした。

 

・沐浴疑似体験(夫のみ)

・臨月の妊婦体験(もちろん夫のみ。臨月は私もまだ体験したことないけど)

・オムツ講座

・出産の講義

・出産前後のパートナーとの過ごし方話し合い

・陣痛中のマッサージ講座(気持ち良かった・・!)

・区の取り組み説明

 

出産の講義はきっと理解できない単語も多いし、マイクがうまく入らなくて後方に座っていた夫は聞こえづらかっただろうし、あとで解説してあげよう、と思っていたら、なんと私以上にちゃんと聞き取っているではありませんか。

帰宅して話している時に判明し、とても感激しました。

そしてその夜、

「今日参加して、僕はより楽しみになったよ」

と一言。

 

当たり前の光景なのかもしれませんし、他の家庭では日常的にこんなこと言い合っているのかもしれませんが、なんだかとても嬉しかったです。

 

夫がアメリカから本帰国して約8ヶ月。

すぐに妊娠が発覚して引越しに仕事に結婚式に仕事に仕事・・・・と休む間も無くここまで走ってきたので、その一言がすごく嬉しく頼もしく感じました。

 

妊娠当初は不安しかなかった私も、少しずつお腹の中の赤ちゃんに話しかける余裕が出てきました。まだまだ不安だらけだけど、こうして少しずつ少しずつ、母親になっていくのだろうなと思います。夫も、少しずつ少しずつ、父親になっていくのですね。

 

どんな子が生まれてくるのか、も楽しみですが、今はそれ以上に彼がどんな父親になるのか?の興味が強いです。笑

 

妊娠9ヶ月に入って変わったことは、とにかく胎動が激しい!これまでの何倍もの力で蹴られているのを毎時間実感しますし、思わず「うっ」「いたっ!」と声を出してしまうこともしばしば。お腹もはち切れんばかりに大きくなってきましたし、マタニティマークをつけていなくても電車の席は譲っていただけるし(ありがとうございます)、インドカレー屋さんでは「Babyいるのに辛味があるものは大丈夫なのか?」と心配されるくらいになりました。

真上から見ると言うほど大きく見えないので、周りの人の反応や、いちいち冷蔵庫や椅子にお腹をぶつけてしまう現実から、いかに大きくなってきたのかを自覚します。

 

今は寝るときが一番辛いかもしれません。仰向けになると羊水も赤ちゃんも全て垂直に乗ってくるので普通に重たいし、かといって右向きは静脈の関係上避けた方がいいと聞くし、かといって左ばかりだと疲れてくるし・・・。うつ伏せで本を読んでいた頃が恋しいです。今は妊娠前、どのくらい快適に過ごしていたかと言うことも思い出せないので、苦しいと思いつつ順応している毎日です。

 

そう考えると、人の適応力というんですか?の順応性というのですか、とにかくすごいなって思います。

だんだん慣れてしまうんですもんね。

妊娠だけでなくて、例えば突拍子もないことを言う人だって最初は目立つけどだんだん周りが慣れてきて驚かれなくなったりしますし、いろんなことが麻痺していくのだろうなと思います。良くも悪くも。

 

と、だんだん話が逸れてしまうので今日はこの辺で!

12月ももう後半。毎晩忘年会でお忙しい方も多いと思います。昔の私が聞いたらびっくり仰天、ひっくり返ってしまうかもしれない言葉ですが、お酒はほどほどになさってくださいね!

 

それでは、また。

 

 

 

 

今年の振り返り

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みなさんこんにちは、ひろみです。

12月に入り、ようやく冬らしくなってきましたね。朝には強い私も起きるのが少し辛くなってきました。笑 ガバッと起きればいいのですが、一瞬でも「寒い・・」と躊躇するとダメですね。

さて。今日は少し早めの今年の振り返りをしようと思います。というのも、今日から妊娠9ヶ月を迎え、自宅でできる仕事以外は産休に入らせていただくためです。ナレーションは宅録のみ受け付けております。ご了承くださいませ。

さてさて、2019年はいろんなことがありました。って毎年言ってるかもしれないのですが、振り返るとうんやっぱりいろんなことがありました。漢字一文字で表すなら変化の「変」でしょうか。

1月、死ぬかと思った、多形紅斑が少し落ち着いた頃開業届を出しました。15歳で「声の仕事をしたい」と夢見てから15年越しにスタートラインに立った感じです。胸高らかに税務署へ行ったのに、あっさりと受理されたのには拍子抜けしました。笑

2月、夫の一時帰国と合わせて夫婦カウンセリングを初めて受けました。今後の二人のために受けたカウンセリング、思い返すとこのタイミングで受けて良かったな、と。ここからお互いじわじわと変わっていったような気がします。変りたいと思っていても具体的なポイントを示してもらうのとそうでないのとは雲泥の差だなと実感しました。お正月は帰省できなかったので、義両親と姫路へ旅行へ。いつも企画してくださるお義母さん。温泉でいろんな話ができて良かったです。いつもいつもありがとうございます。同じ頃、私の両親もアメリカから本帰国。9年間、本当にお疲れ様でした。

3月、はじめてHPからお仕事のご依頼をいただきました。その他も、媒体を通じて複数案件ご依頼いただき、感激、同時に反省もした月でした。未熟者の私に託してくださったみなさま、改めて御礼申し上げます。

4月、仕事のご縁で様々な素敵な人と知り合う機会がありました。それぞれに想いと仕事を頑張っていて、刺激を受けたと同時に、ガツガツした気合いではない、慈愛に満ちたものを感じました。これは退職して初めてのことかもしれません。

5月、ようやく夫が本帰国。美味しいお酒が飲める〜と思っていたのもつかの間、、

6月、妊娠が発覚しました。ありがたいことにすぐにきてくれたコウノトリ。しかし私の心の準備はできておらず、当初は戸惑いが隠せませんでした。結婚式の日取りも早めることにし(運よく1日だけ空いていた!)、いろんなことが一気にのしかかって来て余裕がありませんでした。それを分かっていたかのようにお仕事の依頼はピタッと止まりました。

7月、引越し先を探したり、つわりと戦ったり(結局あらがえず休んでばかりでした)、練習がまともにできなくて焦ったり。その間、とあるコミュニティの運営することになり、その準備に勤しんでいました。結婚式の打ち合わせは人混みの代名詞・渋谷まで行かなくてはならなかったので、毎度死んでいました。数年ぶりに人から「痩せた?」と言われたのはちょっぴり嬉しかったです。

8月、引越し完了。福井や京都にも帰省しました。下旬は100人規模のイベントを開催。つわりはまだ続いていましたが、6月〜7月に比べるとうんと楽に。

9月、美味しく食べられるようになってきた頃、結婚式の準備も大詰め。DVD作りを夫が頑張ってくれました。撮影は苦戦したけど楽しかったね!下旬には、司会のお仕事をさせていただきました。諸々反省点があり、落ち込んで帰ったのは今でも忘れません。反省だけで終わらないぞ!と。

10月、快晴に恵まれて無事結婚式を執り行いました。もう一度やりたいとは決して思わないし、ダイエットもできなかったし、写真もメイクももっとこうすれば良かったなと思うこともありましたが、何より親戚家族が喜んでくれたこと、友人や元同僚に会えたこと、天気に恵まれて何も滞りなく無事に終わったこと、感謝の気持ちでいっぱいでした。ありがとうございます、と心から思いました。お腹の赤ちゃんも大人しくしてくれて、ありがとう!欲を言えばちゃんと食事を食べたかった・・!

11月、コミュニティの2回目のイベントがありました。また、再び案件をいただけるようになって来ました。司会のお仕事もご依頼いただきました。これまでとはまた違ったタイプの司会で、学びが沢山ありました。毎回持ち帰る反省点はあるのですが、前回とは違う点なこと、前回の反省は活かせていることなどから落ち込むことはなく寝られました。笑 もっともっと成長します!初めてママ友もできました。マタニティクラスがきっかけでママ友になったみなさま。集団行動や女子のあつまりが過去のトラウマで苦手意識があるのでちょっとドキドキ。でも子供のためにもこういう繋がりは大切にしないとね、と思う気持ちとは裏腹に、みなさん話しやすくって良い方ばかりでした。お互い出産頑張りましょう!

12月、京都へ帰省。弾丸帰省なので義両親との時間はいつも限られたものになってしまいますが、おばあちゃんも含め元気そうな顔が見られて良かったです。お手伝いしているスタートアップの仕事も、状況が変わって来たのもあって気合いが入っています。採用の仕事はもうしないと心に誓ったのが1年前、やはり性に合っているのでしょうか。。でも、この会社を応援したいな!と思ったところとこうして繋がっていられること、何かしら提供できている(と信じたい)ことはとても幸せなことです。後半はコミュニテイの慰労会。楽しみです!

仕事と家庭以外に、集まる場所が増えた1年でした。きっかけを作ってくださったMさんには、心から感謝です。

そして妊娠をきっかけに、いろんなことが変りました。

身体の融通が利かないからこそ、本当に会いたい人だけに会う、自分を大切にする、丁寧に食事をする、些細な言葉を大切にする、好きなことをする時間を増やす、といったこれまでできていなかったことができるようになり、声も変わって来たように感じます。

そして何より生きやすくなりました。

当初は戸惑った妊娠。でもこんなに変わるきっかけをもたらしてくれていたのかと思うと、すでに親孝行をしてくれているなと思います。まだあったこともない赤ちゃんですが、ありがとうありがとう。

来年は、未知なる領域の子育てが始まります。

きっと私のことだから、練習できていない、仕事できていない・・と焦ってストレスに感じることがあると思います。

なので来年の目標はこれにします!

  • 良い意味で諦める
  • 面白がる(ナレーションも同じ)
  • 60点で合格
  • 自分の笑顔を一番に考える
  • 家族に甘える
  • 夫を大切にする

できるかな?笑

また新しいチャレンジだな、と思います。毎年新しいチャレンジできるって幸運なことですよね。

さ、今年もわずか。みなさまもどうぞご自愛ください。少し早いですが、お世話になった全てのみなさま、本当に本当にありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

心からの愛と感謝を込めて。

「パパは脳研究者」を読んで

みなさんこんにちは、ひろみです。

一気に寒くなってきましたね!ご体調など崩されていないでしょうか?私は今週から妊娠30週に入り、毎日毎日起きるたびにお腹が大きくなっているのを実感します。一度に食べられる量も少なくなってきて(と言っても夫よりは食べている・・・)寂しい限りです。涙 

さて。

本日は読了したオススメの本をご紹介します。その名も「パパは脳研究者(池谷祐二著)」

これは私の友人が妊娠祝いにとプレゼントしてくれた本です。彼女は2人の子育てをしながらバリバリのキャリアウーマンで、お子さんが大学生になった一昨年から大学院で脳科学の勉強をされている、超かっこいい先輩かつ友人です。

「この本を読んで脳科学の勉強をしたくなったの」

と言っていた彼女。最後まで読んで、確かに面白いなぁと思ったと同時に、子供が産まれる前にプレゼントしてくれた彼女の思いやりに改めて感激したのでした。

内容は、脳研究者である筆者自身の子育てエピソードを交えて解説される、生後間もなく〜4歳までの子供の脳の発達を描いたものです。

今日は3歳から4歳までの内容を読んでいたのですが、「なんということだ!」と思わずメモを取った内容があるのでご紹介させてください。

褒めるって難しい

本書P233にあたる部分です。絵を描いていた娘さんに対して「上手だね」と褒めたところ「ほめないで!」と怒ったそうです。ここに、「認知的不協和」があると筆者は述べています「認知的不協和」これは、「自分の思惑と現実が矛盾していることにストレスを感じる」状態のことだそうです。

つまり、本人はほめられるために絵を描いているわけではないのに、描いていること自体をほめられたことにストレスを覚えた、ということ。

これって、小さい子に良かれと思ってやりがちなことだと思いませんか?私も姪っ子に対してついつい、「上手に書けたね〜」「読むのが上手だね〜!」となんでもかんでも褒めてしまいます。しかし筆者曰く、

認知的不協和は、子育てにおいても気をつけたい心理です。例えば、絵を描くのが好きな子どもが、なぜ絵を描くかといえば、理由は単に「好き」だから。自然とやる気が湧き上がってくるから描いているのです。

こうして頑張っている姿を見ると、つい親はほめたくなるもの。教育論的には、この場合、ストレートにほめるのは禁じ手です。「えらいね」「上手だね」などと何度もほめると、絵を描くことへの興味が急速に減じてしまうことがあるからです。

子どもからすれば、ほめられ続けることで、「自分は絵を描くことが好きだったのではなくて、もしかしたらほめられて描いていたのかな?」と無意識に現状の解釈を変更します。認知的不協和の解消です。結局、その子は絵を描くのをやめてしまいます。

え〜〜!なんと!!!そうなの??

とショック混じりの驚愕だったのですが、少し経って考えてみると、確かに自分が小さい頃、ピアノの練習することをほめられることよりも「心地がいい音色だね」や「感情が伝わってくる」などと「結果」に対するリアクションをもらった方がうんと嬉しかったことを思い出しました。

また、私がナレーターを志すきっかけにもなった中学3年生の時出場した青年の主張大会でも、会場で聞いてくれていた父が家で「自分の子じゃなかったみたいだったなぁ」と言ってくれたその感想がとても嬉しく、モチベートされたことも思い出しました。自分の娘として色眼鏡を通してではなく、一人の人間としてパフォーマンスを評価してもらっているという自信になったのですね。

この「認知的不協和」、とっても難しいなと思ったエピソードが本書P246にも出てきます。

例えばゲームに熱中している子どもに対して、「こら!早く勉強しなさーい!」と言ってやめさせたグループと、「そろそろ勉強したらどう?」と優しく伝えてやめさせたグループに、後々ゲームの感想を聞くという実験があるそうです。

しかられた方は「すごくおもしろかった!」と答える一方、優しく諭された方は「あんまり・・」と答えるんだそう。(ええ〜!)

筆者の解説は以下の通りです。

しかられたほうは「もっとゲームをやりたかったのに、やめざるを得なかった」。強制終了させられただけのことで、この場合は認知的不協和は起きません。

(中略)一方、優しく諭されてやめると、「もしかしたら続けられたかもしれないのに自分はやめてしまった」ことになります。つまり、「やめたくなかったはずなのに、やめてしまった」という気持ちと行動の不一致、つまり認知的不協和が生じます。さて、こうなると「ゲームをやめた」という自分の決断を、自分の内面心理から説明しなくてはなりません。説得力のある説明は、「実はあのゲームは、それほどおもしろくなかったのだ」「だから私は自らゲームをやめた」でしょう。実際、親が優しく諭す接し方を辛抱強く続けると、いつしかゲームに対する興味を失ってしまうことが、この実験で証明されています。

これは意外でした。でもそうか、自分の決断に納得できないことがストレスで、そこにわざわざ意味付けしなくてはいけないとなると確かに後者の方が認知的不協和が生じています。ここを読んで、「自分の意思」で何事も行動することの重要性を感じました。

さて、上記の場合「では叱った方がいいのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、そういうわけではないのです。

なぜなら、叱ると、タスクをこなそうとする「やる気」自体が損なわれてしまうから。ゲームをやめることに対しては納得が言っても(この場合、強制的に)、勉強をする意味は見出せず、達成率が下がるのだそうです。(これは容易に想像できますね)

だからこそ、親の忍耐が必要だと筆者は言います。

強くしかるのはできるだけ避けながら、忍耐強くしつけることが、理想的な教育です

「子育ては親育て」とよく耳にしますが、本当にそうなのだなぁ。。と思いました。

誰でも完璧な人はいないので、100%できなくても全然いいと思うのですが、これから小さい子に投げかける言葉、自分の子供にかける言葉、言い方は工夫していきたいなと思いました。

他にもご紹介したい話があるのですが、長くなってしまったので今日はこの辺で!また次回お会いしましょう!

贅沢な日曜日

私たち夫婦は会社勤めをしていないので休日は自分たちで決められる。

でもやっぱり「日曜日」という響きは心身ともに力を抜けさせてくれるものがある。

いつもはトーストにゆで卵、フルーツヨーグルトの朝食も、日曜日は少しアレンジしたくなる。

冷蔵庫の残り野菜を確認すると、レタスとアボカドとトマトがあるではないか、な〜いす!それぞれカットして、焼いたパンに乗せてマヨネーズと黒胡椒をふってオープンサンドの出来上がり。

マヨネーズをかける前

ご覧の通り、とても食べにくいため二人とも無言のまま一気に食べた。

トーストの塩気に野菜とゆで卵の甘み、まろやかなマヨネーズの調和ってなんでこんなに感動するのでしょうね。特に肉とか加工食品はいらない。シンプルが一番好きだ。

用意した時間の割にあっさり終わる朝食後は、ベッドシーツや赤子の肌着やらを洗って、まな板と包丁をキッチンハイターで消毒し、排水管をワイドハイターで掃除する。途中、洗濯ハンガーが足らないことに気がつき急いで近所のドラッグストアに駆け込む。そうこうしている内に夫がお腹が空きそうだとかいうので昼食の準備に取り掛かる。

人参、玉ねぎ、キャベツ、ニラ、豆腐の生姜スープに彼だけレトルトカレーブロッコリーとかぼちゃを添えて。私はカレーなしの玄米納豆ご飯。

そこまでしたら少しホッ。昼食前に確認したSlackにお手伝いしている会社の社長から内定者辞退の連絡があったと報告を受けたので、来週からの動きを少し考える。

ホットミルクを片手に小説を読んでいたら猫が膝に乗ってきたのでぬくぬくしてきてしばしお昼寝。気が付いたら夫もデスクでうたた寝していた。

起きて今この文章を書いている。

好きな人と同じ食事を食べ、他愛ない会話をし、好きなペースで洗濯と掃除をし、誰かを思いながら服を干す。

疲れたら休んで甘いものを少し食べる。人や動物の温もりに触れて心を癒す。

ビジョンを胸に本を読む。

睡魔に負けたら横になる。

資金調達中の社長とやり取りをしてまた別のエネルギーをもらう。

日が傾いてきたら彼の顎にできた吹き出物を考えながら今夜の献立を考える。

こんなに幸せで贅沢な時間がこれまであっただろうか。この時間に感謝して、大切にしていきたいなと思う日曜の午後4時。

明日からも、がんばりましょう私。