贅沢な日曜日
私たち夫婦は会社勤めをしていないので休日は自分たちで決められる。
でもやっぱり「日曜日」という響きは心身ともに力を抜けさせてくれるものがある。
いつもはトーストにゆで卵、フルーツヨーグルトの朝食も、日曜日は少しアレンジしたくなる。
冷蔵庫の残り野菜を確認すると、レタスとアボカドとトマトがあるではないか、な〜いす!それぞれカットして、焼いたパンに乗せてマヨネーズと黒胡椒をふってオープンサンドの出来上がり。
ご覧の通り、とても食べにくいため二人とも無言のまま一気に食べた。
トーストの塩気に野菜とゆで卵の甘み、まろやかなマヨネーズの調和ってなんでこんなに感動するのでしょうね。特に肉とか加工食品はいらない。シンプルが一番好きだ。
用意した時間の割にあっさり終わる朝食後は、ベッドシーツや赤子の肌着やらを洗って、まな板と包丁をキッチンハイターで消毒し、排水管をワイドハイターで掃除する。途中、洗濯ハンガーが足らないことに気がつき急いで近所のドラッグストアに駆け込む。そうこうしている内に夫がお腹が空きそうだとかいうので昼食の準備に取り掛かる。
人参、玉ねぎ、キャベツ、ニラ、豆腐の生姜スープに彼だけレトルトカレーにブロッコリーとかぼちゃを添えて。私はカレーなしの玄米納豆ご飯。
そこまでしたら少しホッ。昼食前に確認したSlackにお手伝いしている会社の社長から内定者辞退の連絡があったと報告を受けたので、来週からの動きを少し考える。
ホットミルクを片手に小説を読んでいたら猫が膝に乗ってきたのでぬくぬくしてきてしばしお昼寝。気が付いたら夫もデスクでうたた寝していた。
起きて今この文章を書いている。
好きな人と同じ食事を食べ、他愛ない会話をし、好きなペースで洗濯と掃除をし、誰かを思いながら服を干す。
疲れたら休んで甘いものを少し食べる。人や動物の温もりに触れて心を癒す。
ビジョンを胸に本を読む。
睡魔に負けたら横になる。
資金調達中の社長とやり取りをしてまた別のエネルギーをもらう。
日が傾いてきたら彼の顎にできた吹き出物を考えながら今夜の献立を考える。
こんなに幸せで贅沢な時間がこれまであっただろうか。この時間に感謝して、大切にしていきたいなと思う日曜の午後4時。
明日からも、がんばりましょう私。