いびき治療のお話
みなさんこんばんは、ひろみです。
今日はいびき治療について、私の経験談をお話します。後半、ちょっと痛い話になるので苦手な方は要注意!です。本気で治したいと思われている方は必読!ではないかなと思いながら筆を進めています。
みなさんはいびきに悩んでいますか?自分がかいてしまうのは勿論のこと、家族や恋人のいびきで熟睡できないという方も少なくないのではないかと思います。
私はいびきをかく当事者でした。
いつからか分かりませんが、少なくとも大学生の頃からいびきをかいていたようです。家族に指摘されて気がつきました。(そもそもいびきって、誰かに言われないと気づけないですよね・・それがまた困る)
とは言え、「きっと疲れていたんだ」「飲んだあとだったからだ」「安眠できていればきっと治るはず」などと軽く考え、”治療しよう”などとは一切思わず過ごしていました。
優しい夫がベッドにいない!?
ところが、夫と付き合いだしてから考えが180度変わった出来事が。
普段から優しく忍耐力のある夫(当時は彼氏)が、ある朝目覚めるとベッドにいない。「あれ、どうしたんだろう」と探すとソファに寝ているではありませんか。暑くもないし、むしろ冷え込んだ朝なのに何でベッドに入っていないのか・・・私と一緒に寝たくないのか・・・?これは別れたいのサインなのか・・・?!と不安に思い訳を聞いてみると、とっても言いにくそうに「ちょっと・・いびきが気になって・・・」とボソリ。
そのときのショックといったらもう!
「こんな優しい人にまで言われてしまうほどうるさいいびきなんだ」
と言うショックと、
「熟睡していたのは私だけで、いつも彼を熟睡させてあげられていなかったのか・・・」
と言うショックでWパンチ。泣きました。
と言うことでその日中に治療できる病院を探して有給とって行くことに。こういうときの行動力って凄まじいですよね。That's 愛のパワー。
いびき治療で有名な耳鼻咽喉科との出会いと衝撃の事実
見つけたのはこちらの耳鼻咽喉科。
平日昼前に行きましたが、ソファに座れないくらい混み合っていてびっくり。いびきに悩む人がこんなに多いのか、と。
しばし待って診察へ。人懐っこそうなお医者さんが口の中を確認します。思い切り開けると
「あぁ〜、あなたの場合はほぼ100%の確率でのどちんこが大きいことですね」
と一言。
「のどちんこ?」
と思わず聞き返した私。
「そう、のどちんこ。ほらみてください。普通の人はこれくらいなんですが、ほら、あなたのはこんなに大きいでしょう?」
と写真と鏡で比較してくれるお医者さん。なるほど、確かに普通の人のより2回りくらいデカイ。
「このまま寝るとですね、喉にのどちんこが当たって、息をするたびに擦ってしまう感じになって大きな音が出るんです」
そんな単純な理由なのか。と納得した私。そして
「どうすればいいんですか?」
と尋ねると
「切除です」
と一言。
切除・・・。今思うと恐ろしくてたまらないのですが、当時の私は夫のために一刻も早く治療したい!の一心。恐怖は一切なく、むしろ
「そうなんですね!切ってください。お願いします」
と返答しました。ところが「今日すぐにというのは無理です。大事な身体の一部を傷つけることになりますし、じっくり検討してください。HPに経験者の声もたくさん載っているのでそれも読んで決断してくださいね」と帰宅することに。
帰宅後、少し冷静になってHPをのぞいてみると、恐ろしいほど生々しい声が載っているではありませんか。流石の私もビビってしまったのですが、ここで避けても悩みはついてくるのであればもうやるしかない!と1週間後に切除の予約を入れました。
のどちんこ、切除の日
そして1週間後。
カーテンで仕切られた個室(一人分のスペース)でまずは注射をしてじっくり麻酔を効かせます。何人もの患者さんが隣同士になっているらしく、中には切除したての方もいるようで、
声が、うまく、出せていない。。怖い。。。
ここでようやく我に返ったのか、「怖い!逃げたい!」という感情が出てきました。でも今更引き返せない、いや今だったら大丈夫か、なんて葛藤した私を少し落ち着かせてくれたのは、個室にあった経験者の声(アンケート用紙の冊子)でした。割と年配の方の声が多かったように記憶しています。「もっと早くやれば良かった」「後悔は一切ない」「ものすごく痛いけど今はやって良かったと思っている」そんな声が多数ありました。「ものすごく痛い」という声もたくさんあったのでもう半泣き状態な私でしたが、「もっと早くやれば良かった」に励まされ、順番を待ちました。
そしてついに私の番に。
最初診察してもらった部屋の椅子に座り、口を開けます。目の前にはお医者さん。喉に麻酔はしてもらいますが、頭も身体も目も意識があります。パッとみるとお医者さんの手には大きなハサミのようなものが。頭を固定されているのでもう逃げられません。
「怖い、逃げたい、でも声が出せない、頭も動かない、やるしかない・・・」
そんなことを思いながら涙目になって口を開け続けます。
「あれ、結構硬いな」
というお医者さんの声に更なる恐怖を覚えながらもうあとはされるがまま。ジョキジョキという音と共に、私ののどちんこが切られていくのをイメージせざるを得えませんでした。
「はい!一分〇〇秒だったね!」
と笑顔のお医者さん。どうやら終わったようです。一分。たった一分しかかかっていなかったのか、と驚き。数時間くらい痛みと恐怖に耐えた感覚がありました。終わったと言っても血がいっぱい喉を通るのがわかります。麻酔が切れたらどれほどの痛みなんだろうと想像したらそのまま卒倒しそうでした。
この後個室に戻るのですが、どうやって戻ったか、戻った後何をしたのかあまり記憶がありません。やっぱり、健康な身体に器具を使って傷をつけるのはいくら治療とはいえショックを受けていたようです。
数十分後。お医者さんが巡回します。口を開けると「よし、綺麗になくなったね。カラオケでも声よく出るよ」と一言。
そうなの・・?まだ声出せないよ・・?と半信半疑な私。そう、喉に傷を負っているためすぐに声を出すことはできず、また食事も2週間程度制限があるのです。食事制限は問題なかったのですが、仕事柄声はよく使うので術後すぐに出せなかったことも怖かったです。
帰宅後、涙をいっぱい浮かべながらLINEで今日の報告を夫にする私。疲れ果て、LINEもめんどくさくなった私は勇気を出して声を出すことに。ちょっとズキズキするけど出せました。出す勇気がなかっただけのようです。
治療の効果
その後どうなったかというと。
1週間ほど、豆腐とたまごスープ、ウイダーゼリーといった食事でしたが、比較的治りが早かった私は2週間目には通常の食事に戻りました。
そして肝心のいびきはというと・・・。ほぼ100%、消え去りました。たま〜に、疲れていると少しかいてしまうようなのですが、それも一瞬かつ小さな音だそう。以前の面影はゼロ。とのことで、泣いて喜びました。
勇気を出して行ってよかった。と心から思いました。
また、保険が適用されるのもありがたいポイントでした。また病院側も、積極的に「切除」を勧める訳ではなく、良い面も悪い面も考慮して「自分で」決断してください、というスタイルだったことも好印象でした。
怖い、痛い、でもやって良かった
いびきの原因は様々なので、まずはどこに原因があるのかを徹底的に調べてみることをお勧めします。でももし私と同じような方がいらっしゃれば、切ることを私はオススメします。ものすごく怖いし痛いです。でもその何万倍も快適な睡眠、愛する人との快適な時間が待っています。
結婚して、改めて思いましたね。結婚すると夫の実家や親戚の家に泊まることもあります。そんなとき自分のいびきで周りを起こしてしまったら申し訳ないですし、恥ずかしいからと言って気を遣って自分が眠れないのも辛い。
そう考えるとやっぱり、切除して良かったなと思うのです。
ちなみにカラオケでの声の出が良くなったかどうか?は分かりません。笑
でも以前はあった喉の違和感(今思うと、大きすぎるのどちんこがどこかに当たっていたのかな、と)は一切なくなりました。それだけでも快適です。
と、長くなってしまいましたが、どなたかのご参考になれば幸いです。また、これからちょうど切除する予定だという方がいらっしゃいましたら、絶対ハッピーな睡眠時間が待っているのでしばしの間頑張ってください!とお伝えしたいです。
それでは今日はこの辺で。また次回お会いしましょう!