「いいの、いいの」を読んで
みなさんこんばんは、ひろみです。
先日、こんなツイートを目にしました。
大人たち、ぜひ読んでください。
— シオリーヌ🩸CHOICE発売中 (@shiori_mw) 2020年11月10日
子どもたちがその子らしいままで、安心して暮らせる社会を作らないといけない。https://t.co/Hle4JdXWSa
記事を読み、思わずリツイートした私。子供の頃の、切なく苦しい記憶が蘇ってきて胸がキュッとなりました。
小学校時代の苦い記憶
少し暗い話になってしまうのですが、私は小学年生の時にイジメにあいました。理由は当時イジメられていた子を庇ったからでしょうか。転校生だったから変に目立ったのが気に障ったのでしょうか。よくわからないまま、ある日突然シカトが始まり、交換日記に悪口を書かれ、靴に大量の石を入れられました。イジメられていることを親に話せば心配させてしまう、そんな風に考えた私はしばらく学校での出来事を黙ったまま過ごしていました。来る日も来る日もシカトは続き、休み時間に教室でひとりぼっちなのが寂しくて恥ずかしくてトイレにずっとこもる毎日。次第に体調が悪い気がしてきて、保健室に逃げこむようになりました。流石におかしいと気づいた両親が学校に相談しほとぼりは冷めたのですが、あの時の心の苦しさは今でもよく覚えています。
中学時代の辛い思い出
中学時代はシカトや陰口を言われることよりももっと辛いことがありました。厳しい部活動、理不尽な指導、ありとあらゆる学校代表…ここに書ききれないくらいたくさんの業務(中学生なのに!)を任された私は体力的にも精神的にもいっぱいいっぱい。加えて、人一倍真面目で気にしいだったこと、思春期真っ只中だったこともあり、14歳の頃は疲れとストレスがピークに達していました。ただただ何も考えない頭になりたい!バカになりたい!と、帰宅後は部屋で自分の頭をひたすら殴っていた時期があります。でも、
「ここで弱音を吐いたら周りを悲しませてしまう」「失望させたくない」
そんな思いから朝から晩までとにかく走り続けた日々。毎晩、螺旋階段をくるくる回りながら落ちる感覚で眠りに落ち、悪夢にうなされ続けた日々。今振り返るとなぜあんなにがんばってしまったんだろう、と後悔すらします。
30歳を過ぎて気づいたこと
そんな苦しかった学生生活。今だから苦しかったと言えますが、当時は「これも良い経験だ」なんて無理やり良い解釈をしていました。いや、半ば本気でそう思っていたかもしれません。変ですよね、涙はたくさん出ていたのに。頭を殴りすぎた拳はジンジン痛んでいたのに。
でも、そんな無理をしていて、ツケが来ないわけがないんです。そのことに気が付いたのは、30歳。適応障害と診断を受けた私は週に一回カウンセリングを受けることになりました。何回か通う中でおもむろに中学時代の話を始めた私。そこでふと、こう言われたのです。
「お父さんやお母さん、助けてくれなかったんだ?」
言われた時は違和感がありました。
「いや、私が自分の意思で言わなかったんだ。両親は関係ない」
「全然辛くなかったんだ、あの経験が私を強くしてくれたから」
「いや、本当は苦しかったかもしれない」
「あんなことやりたくなかったんだ」
「毎日逃げたかったし、死にたかった」
「誰かに助けて欲しかった…」
助けて欲しかった。何もしなくていいと言って欲しかった。先生や学校に「娘を潰さないでくれ」と言って欲しかった。
ポロポロと、当時の私の本当の声が漏れてきたのです。
自分の心に蓋をしない
冒頭の記事に戻ります。記事は、男の子として生まれたけど中身は女の子のお子さんとその親御さんのエピソードです。一見、LGBTの記事と思う方もいるかもしれませんが、これはこの世の中の子供、いや大人にも当てはまる、大切なテーマだと思います。
最後にこんな記載があります。
「自分らしく生きて幸せになれるよ」
そう伝え続けていきたいです。
自分の心のままに生きて幸せになれるように、精いっぱいのことを、してあげたいと思っています。
自分の心のままに生きること。これがどれだけ尊く難しいことか。
そしてここに蓋をしてしまうことがどれほど恐ろしく悲しいことなのか。
子供は想像以上に外でがんばっている
子供は大人が思っている以上に繊細で、頑張り屋さんで、気遣いができます。「いいよ、いいよ」と言えてしまう彼女。その言葉が出るまでにどれほどの苦悩があったのか。周りの大人はそれを想像しなくてはいけません。一番身近な大人は親なので、何か違和感に気づいた時、抱きしめて話を聞いて守ってあげる。違和感に気づくには毎日観察することが必要だし、話を聴くには日頃から信頼関係を構築する必要があります。守ってあげるには自分がしっかり軸をもって生きていなければいけないし、一人で戦わず協力してくれる仲間を理解者を集め、頼る力も必要です。全てを完璧にはできなくても、そういった努力は最大限やっていきたいと強く思いました。
息子に伝えたいこと
また、息子が同じような立場になったら私はどんなことがしてあげられるのかな、と想像しながら何回も読み直しました。
・戦うだけでなく、うまく交わすことも有効なこと
・世界は思っている以上にいろんな人がいていろんな仕事があって回っていること
・感謝の気持ちを忘れずに努力すれば必ず幸せになれること
・そのままのあなたを愛してくれる人は親以外に必ずいること
・大人になるまではお母さんが守るからねと思っていること
・苦しい思いまでして頑張る必要はないし価値もないこと
などなど、伝えたいことはたくさんあります。
完璧な親などいない。だからこそ...
でも、私も完璧な親ではないので、きっと息子の心の中を100%理解することはできないし、適切なタイミングで適切な言葉で伝えたいことを伝えられることもできないでしょう。かつて私が親に抱いていた「助けて欲しかったんだよ」と言われる日もあるかもしれません。
だからこそ、大人が、社会が、一人一人が、
「自分らしく生きて幸せになれるよ」
そう伝え続けていきたいです。
自分の心のままに生きて幸せになれるように、精いっぱいのことを、してあげたいと思っています。
このような価値観を念頭に生きていくことが大切なのだと思います。
冒頭に引用させていただいた、シオリーヌさんの言葉のように、
子どもたちがその子らしいままで、安心して暮らせる社会を作らないといけない
そう思います。
みなさんはこの記事を読んでどのように思われましたか?
みなさんが、みなさんのご家族やお子さんが、笑顔いっぱいで毎日過ごせることを願っています!
それではまた次回お会いしましょう。さようなら!