Hiromi Voice

声で人を豊かにする、をビジョンに掲げるナレーターひろみの日記

性のお話 #1 ~日本と世界の性教育~

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みなさんこんにちは、ひろみです。

今日は性についてのお話を。皆さんは「性教育」と耳にするとどんなイメージを持ちますか?また、セックス について日頃、パートナーや家族とオープンに話すことができますか?

このテーマは長年、私がずっと書きたいと思っていたものです。が、一般的にはセンシティブな話題なのでそう気軽に書けないな…もう少し調べてからにしよう…と後手後手にしていたのでありました。そうこうしている間に子供を授かり、性教育に対してより興味関心が強くなった今、ある程度考えがまとまったので書かせていただきます。

第一回の今回は、日本と世界の性教育について。比較してみると、日本はアップデートできていないなあと感じることがとても多く、最後の章でも書いた通り、こんな対応じゃまずいやろ!と思わず突っ込んでしまいたくなることもあってなんとも言えない気持ちになりました。こちらの記事が、どなたかのご参考、また性に関して考えるキッカケになれば本望です。

なお、こちらは

www.youtube.com

でもお聴きいただけます。お好きな方でお楽しみください。

 

 

  

0. はじめに〜初潮は恥ずかしいこと?そして「僕はどうやって産まれたの?」と聞かれたら〜

性教育について考えるようになったきっかけは2つあります。1つは小学4年生の時。クラスメイトのAちゃんが授業中に初潮を迎えてしまったのです。驚いたAちゃんと周りの生徒。先生は慌てて保健室へ連れて行きました。その後、クラスの女子だけが先生に呼び出されこう話したのです。

「Aちゃんの血はとても恥ずかしいことだから、太ももを切って怪我をしたことにしましょう」

と。私はとても驚きました。確かに教室で初潮を迎えてしまったことは本人にとってはショックなことだったかもしれない。10歳になるかならないかくらいの子供に初潮の話をしてもピンとこないかもしれない。でもそれを「恥ずかしいこと」というのはおかしいのではないか?と。これを機に性の授業をすればいいのに、と強く思いました。むしろ子供達に(特にからかう子)「恥ずかしいことでもなんでもない」と教えるべきではないか、と。

また、2つ目のきっかけは子供を授かったことでした。散歩中、ふと夫に

「ねぇ、子供に”僕はどうやって産まれてきたの?”とか”なんで赤ちゃんができるの?”と聞かれたら何て答える?」

と尋ねたところ少し考えて「ひろみは?」と質問返し(笑)私も「うーむ。愛し合った結果なのよ、というもは間違いじゃないけどロマンチックすぎるというか、はぐらしすぎというか…。子供は男の子だし、性の被害者どころか何かの拍子で加害者にだって大いになりうるからきちんと教えたいけど、かといってどこまで詳細に伝えていいものか…。。。」と考えてこんでしまいました。

その時、きちんと勉強して子供に伝えられる親になろう、と思ったのです。家庭内で性の話をするのはかねてからの目標でしたが、妊娠を機にスイッチが入ったのでありました。

1. 日本の性教育

小学校2年生から高校3年生まで日本の教育を受けてきた私は、いわゆる日本の性教育について大多数の日本国民のみなさんと同じ印象を持っていると自負しています。ズバリ、「何も教わっていない」というのが私の印象です。こんな記事がありました。

日本の多くの学校で行われる性教育では、生理や精通がくることを教えられても、妊娠や性感染症などについては最低限の知識しか教えられていないのが現状だ。*1

だったり、

わが国では「雨降り保健」といわれ、晴れたら体育、 雨がふったら保健という学校もある。性教育は保健体 育の担当教員の裁量に委ねられており、体育を専門に している教師はほとんどの時間を体育に費やし、保健 の授業はテキストを読ませて終えている現状もある。*2

まさに。です。

また、家庭内でもセックス の話は出なかったので、幼い頃花火を自宅のベランダから眺めている時ふと姉に「なんで私たちが産まれたと思う?」と聞かれた私は「お父さんとお母さんが同じ誕生日だからでしょ?(私の両親は偶然にも生年月日が同じなのです!余談ですが、そのため10歳くらいまで私は生年月日が同じ相手でないと結婚できないものと思い込んでいました笑)」と真面目に答えてしまったくらい。姉から事実を教えられた時はとても衝撃的だったこと今でもよく覚えています。

ほとんどの方が、兄姉や友達、雑誌、漫画、今だとネットで情報を入手するのではないでしょうか。当時はそんなものなのかなと思っていましたが、大人になると、また海外の事情を知ると「こんな状態はだめだ!!!」と強く思うようになりました。

 

2. アメリカの性教育

いくつか記事や動画を視聴して、アメリカの性事情を探ってみました。

www.ted.com

Peggyさんによると、アメリカではセックス のリスクや危険性についての教育(家庭内教育も含め)がほとんどのようです。この点は日本と類似していると思います。

しかし、こちらの記事によるとアメリカの性教育は日本と異なり着実にアップデートされているとのこと。

paralymart.or.jp

州によってバラつきがありますが、例えば

ミシガン南西部にあるカラマズー公立学校は「Rights, Respect, Responsibility(権利、尊重、責任)」と題した現代の性事情をかなり手厚く反映した性教育方針のカリキュラムを採用しました。男女の生体の違い、生殖、コンドームと避妊、妊娠といった従来の日本の保健体育の授業で学習する内容はもちろん、セクスティング、デートDV、性行為への同意、性同一、禁欲、いじめ、性的虐待、LGBTQ、性感染症等を項目に追加。従来の性教育ではカバーしきれなかった、宗教的に、性的志向の多様化と共に教育現場に求められてきた多様性が反映されています。

であったり、アメリカのカリフォルニア州では、

7~12年生(日本の中高校期にあたる)で十分な性教育を行うよう指南するカリフォルニア州法「California Healthy Youth Act (CHYA)」を策定しました。※3
この州法は、HIVやその他感染症の性質、予防と治療、避妊、禁欲、妊娠、性的指向の表現とアイデンティティ同性カップル性的虐待や暴力、人身売買、セクハラ等を盛り込んだ性教育カリキュラムを、2019−20年内に教育現場へ実施することを義務付けたものです。

  など。いずれもセックス のリスクに偏っていますが、明確にカリキュラムに組まれていることは日本と決定的な違いなのではないでしょうか。

 

3. フランスの性教育

以前、「なぜフランスでは子どもが増えるのか」という本を読みました。

 フランス人とご結婚し、ご出産・育児をされている筆者・中島さゆりさんが

『パリの女は産んでいる』を読んでくれた編集者、「フランスの女性が現在のような状況に至るまでの背景を書いてください。そこから、いまの日本にとって参考になることがあるかもしれないから

という言葉から出版されたそうです。内容は、どんな経路で今日のフランスの女性を巡る環境(「子どもを欲しがるフランスの現在は、女性の自由を尊重し、カップルの生活が充実し、女性の性にまつわる不利を改善し、母親の負担を軽減した結果である」)が生まれたのかを解説している本です。

全体的にとても興味深く、ぜひ日本でも採用してほしい制度(3歳からの保育学校など!!)もあるのですが、ここではピルに関して一部引用させていただきます。

フランスでは現在、避妊の70%はこのピルに頼っている。(中略)モーニングアフター・ピルは、薬局で処方箋なしで帰るし、高校の保健室では無料で配っている。

とのこと。保健室でピルが配布されているなんて?!そもそもピルという言葉、よほど生理痛が酷い女性は中学生、高校生から知っているかもしれませんが、私は大学に入るまで知りませんでした。避妊の手段はコンドームくらいかと思っていたのです。(皆さんはご存知でしたか?)だからもしレイプでもされた暁には、もう避妊のしようがないのではないか、と恐ろしく思ったこともありました。とにかくこのように、

フランスの女たちは、自分の体を自分でコントロールしているという意識を持っている。

そして、様々なムーブメントを経て

1975年1月、厚生大臣シモーヌ・ヴェイヌが、中絶を認める法を成立させる。自分の党の議員の罵声を浴びながら、野党の票に助けられての法案可決だった。シモーヌ・ヴェイヌは、その日、彼女を口汚く罵った議員の妻たちから、心からの謝罪と感謝の気持ちを受け取ったそうである。(中略)こうした経緯で勝ち取られた「中絶」は、フランスでは、はっきりと誰の意識の中でも「女性の権利」である。「産む産まないを決めるのは女性である」と、法律に書かれているし、常識としてそう思っているのである。

もう一つ、

president.jp

こちらの記事からフランスの性教育を見てみましょう。筆者の高崎順子さんによると、フランスでは3歳から性に関する教育が始まるといいます。それは、フランスが、性教育を「国家政策のひとつ」と明言して、徹底したカリキュラムを提供しているからこそできることなのだそうです。(ご興味ある方はこちらから詳細をどうぞ)また、こうした性教育は満3歳から行われるんだそう。

授業が義務となっている小・中・高校の他、大学や専門学校、そして満3歳の年からほぼ全ての子どもが3年間通う公立幼稚園「保育学校」もその対象だ。

保育学校では「性に関する授業」はなく、もちろん生殖に関わることなど、年齢にそぐわない情報は与えない。が、「自分と他人の体を大切にすること」は、学校での生活のあらゆる時間に伝えられる。たとえばトイレの時間やプール遊びの際に、「男女には体の部位に違いがあること」「違いはあっても平等であること」「違う部分は体の大事な場所なので、水遊びの時も水着で守ること」「その部分を他人が見たり触ったりしてはいけないこと」などを教えるのだそうだ。

体の違いを理解する、大事にする。たったこれだけでも、きちんと大人から説明を受けるのと受けないのとでは大きな差ですよね。また、性教育はひとつの単独の教科として認識するのではなく、生命科学、倫理公民、地理歴史、国語など、横断的に取り上げられるように定められているとのこと。とても素晴らしいなと思いました。だって、性って何も性行為だけでなく、様々な観点があるから。生活全てに根付いているものだから。かつ、

「生徒が発言する対話形式」が指定され教員が一方向的に持論を展開するのは禁止されていることも、大きな違いだ。

たとえば生命科学では、生徒たちに現時点での生殖に関する知識を語らせ、そこから避妊や性病予防について情報を与えていく。倫理公民では性マイノリティー差別や性暴力に関する法の成り立ちを生徒に調べさせ、その是非を議論する。国語では「性」に関して知っている表現を生徒に列挙させたのち、その意味を教師とともに考える。中学・高校ではこうして「性に関する授業」が年間少なくとも3回は行われ、授業には外部の専門家を招くこともある。

んだそう。教員の裁量に任されている日本とは雲泥の差です。ただ、フランスも最初からあるいは文化的にこのような先進的な考えではなかったようです。

フランスの公教育で、「性に関する教育」が正式に組み込まれたのは1973年。それ以前からも生殖や性病予防に関する教育は行われていたが、社会の変化に従って変革・補完しつつ、現在の形になった。(中略)男女格差の是正は前フランソワ・オランド大統領、現エマニュエル・マクロン大統領とも任期中の主要ミッションとして掲げており、その実現のためには「性」の包括的で客観的な知識を、できるだけ早い時期から与えるべし、と、社会的合意が相成った。また昨年には小学校での性教育を再定義する大臣通達が出され、教育指針がさらに詳細に示されている。

アメリカも、フランスも、アップデートし続けているのですね。 

 

4. オーストラリアの性教育

オーストラリアの性教育については、YouTuberゆうあ。 / YUAさんのお話を参考にさせていただきます。

 

www.youtube.com

 

小学3年生から性に関する授業が始まったというゆうあ。さん。最初は人間のどこに毛が生えるのかを考えてみよう、というもの。これはとても良いと思いました。だって高学年になってくるとそろそろ大事なところの毛が濃くなってきますもんね。私も当時ショック混じりの驚きだったのを覚えています。きっと生える前に「大事なところには濃い毛が生えてくる」と知っていたらもう少し冷静に、そして受け止められていただろうな、と。特に男子はすね毛とか、胸毛とか(小学生ではあまり生えないかな)、ヒゲとか、隠せない部分の毛が多いじゃないですか。そこってからかわれるポイントでもある。でも、からかうことじゃないんだよー!ってこのくらいの年から教わっていたら…。

そして小学6年生になると、大事なところに名前をつけるように言われるんだそう。これもいいなと思いました。男も女も、性器はとっても大切なもの。そこを愛するためには名前は有効なのでは、と。特に女性は自分の性器を気持ち悪いと思っている人が多いらしく、かつ大人も、男の子に対しては「おちんちんだよ」と小さい頃から口に出すのに対して女の子にヴァギナともおまんことも呼ばない、だからこそマイナスなイメージが強い、といった話を聞いたことがあります。(詳細はこちらアメリカが舞台ですが、日本も似ているなと思います)

そしてそして中学生になると、コンドームの装着(野菜でつける練習をする)の他、なんと性交渉の動画を観たとのこと!これには衝撃でした。でももっとびっくりしたのが、視聴後、なぜか生徒が感動の拍手をしだしたというエピソードです。(その話だけで感動してしまった私)どんな動画だったのか、気になります。余談ですが、私は2019年の暮れ、病院で行われた両親学級に夫と参加した際、無修正の出産動画を観ました。あまりにも生々しく恐ろしくもなったのですが、気持ち悪いとか怖いとかよりも先に感動で涙が溢れました。そのくらい、命が誕生することが神秘的なものに感じたのです。ゆうあ。さんら学生のみなさんが当時なぜ拍手をしたのか真意は分かりかねますが、何かしら感じるところがあったのでしょう(適当ですみません)。

しかし高校から日本へ戻った彼は、あまりにも内容の薄い日本の性教育にいささか驚いたようです。それだけオーストラリアで知識を身につけていたらそりゃあそうですよね!

5. オランダの性教育

いつだったか、オランダは性教育が進んでいると耳にしたことがあります。かつ、オランダのカップルは男女ともにセックス に対して満足度が高い、とも。では、一体どんな性教育をしているのでしょうか。こちらの記事によると、

gigazine.net

オランダの性教育は4歳からスタートします。オランダの初等教育は4歳から始まるところ、性行為の強制や同性愛嫌悪などを防ぐことを主な目的として、2012年に文部大臣が「初等教育以降の全ての学生は性教育を受けなければいけない」という命令を下したためです。

 そして、

オランダで最も有名な性教育カリキュラムは「Kriebels in je buik(おなかの中のちょうちょたち)」と呼ばれるもの。このカリキュラムは4~6歳の子どもを対象としており、子どもたちが男性と女性の体の違いについて話し合い、生殖や自分の性的な好みや限度について学びます。6歳になると、愛についてや、「恋をするとどうなるのか」ということについて学び中等教育に入るまでに性の多様性や性同一性、「性行為を行うか」を決定する時期、避妊の方法などを教えられます。また、「性役割ステレオタイプをどのようにして拒絶するか」「健康的な人間関係をどうやって保つか」といった訓練も一貫して行われる

とのこと。

このように低年齢から性教育を受けると逆に興味を持つのが早まり、教育上良くないのでは?という意見もあるかもしれません。その点に関してこちらの記事を拝見すると、

gendai.ismedia.jp

大胆な性教育を実施するからといって、子供たちは早熟になるわけではない。意外かもしれないが、オランダの少年少女の初体験はむしろ遅い。WHO(世界保健機構)が2016年に発表した、欧州および北米の40地域の15歳を対象とした調査によると、全体平均で女子17%、男子24%が(15歳の時点で)性交渉を済ませている。その一方、オランダは女子16%、男子15%といずれも平均を下回っているのだ。

とあり、また、

オランダのカップルは避妊もしっかりするので、10代の望まない妊娠も少ない。オランダ政府の統計機関「CBS」によると、中絶率は10代全体の0.7%。イギリスやエストニアなどは2%を超えているので、他のEU諸国と比べても低い。北欧の国の中には、スウェーデンのように10代女子の出産率は低くても、中絶率は高いという国もある。そうみると、オランダの性教育は成功していると言えるのではないだろうか。

と記載されています。記事の中で紹介されていたこちらの動画。

www.youtube.com

身体的に自分が不快だと思うことは、相手が大人であろうが子供であろうがしっかり断ること。それを練習させていてる風景がありました。「No」と言わせる練習、とても大切だと思います。それが望まない妊娠の少なさに影響しているのではないでしょうか。

また、

www.alter-magazine.jp

によると、

日本では、性教育をすれば、子どもの性に対する好奇心を刺激し性交渉年齢を低下させるという反対議論がよく出されるが、その根拠は必ずしも明確ではない。性への好奇心を子どもたちが抱くのは、性徴の変化や、メディア上に蔓延している、性にまつわる挑発的な情報の刺激によって避けられない成り行きだ。また、15歳人口の性交渉体験年齢の統計を見ると、性教育が伝統的に極めて先進的なオランダや北欧の子どもたちの性交渉経験年齢が他に比べて特に高いわけではないこともわかっている(WHO-Europe のHBSC 2013/2014調査によると、15歳児の性交渉体験率は、44地域平均女子17%男子24%に対して、オランダは女子16%男子15%といずれも平均を下回る)

 と記載がありました。

アメリカやフランスが州ないし国単位でカリキュラムを策定しているのに対して、オランダでは教育の自由が保障されている為性教育の内容やタイミングは学校に委ねられているというオランダですが、

中等学校の生徒、主として12−16歳の生徒を対象に年1回ずつ性教育の出前授業を提供している Remedica と言う民間組織がある。生物やホームルームの時間を使い、学校教師に変わり、専門的に2時限続きの出前授業を行う(一人ひとりが声をあげて平和を創る メールマガジン「オルタ広場」より)

んだそうです。 

6. フィンランド性教育

gendai.ismedia.jp

こちらの記事によると、フィンランドでは5歳から性教育が始まるんだそう。オランダと同じように、

他の人に急にからだを触られたらどうしようか、ということをいっしょに考えます。自分のからだは自分のものだから、他の人が勝手に触っちゃいけないし、他の人のからだも勝手に触っちゃいけない。嫌だったら嫌って伝えようね、と。それでも聞いてもらえないときには、安心して伝えられる大人に相談しよう、ということを話していきます。それじゃ、誰かを好きだなって思ったとき、手を繋ぎたいなと思ったときには、どうしようか? そういうときも、おもちゃのときと同じで、ちゃんと相手に聞いて、いいよと言われてからじゃないとね、と理解を広げていく

のだそうです。そして、これは何も性に限ったことではないと言及しています。

おもちゃも性的同意の話も同じなのだ。性の話も実は日常の平凡なルールの延長線上にあり、「軽くならいい」「冗談ならいい」など、そこだけ特別なルールが適用されるわけではない。だからこそ、性の話だけを抜き取らないことも重要だし、こうやって日常に起こるプロセスを踏んで伝えることで、「性が特別なことではない」ことを自然と理解できるようになるのだ。

幼児ぐらいの年齢から、自分と他者との境界線をはっきりさせながら、コミュニケーションや交渉のスキルを小さいうちから練習します。そうすることで、将来もっと大きな複雑な人間関係や出来事でも、対応できるようになるのです」(トンミ氏)

これこそが、幼児へのセクシュアリティ教育の根幹だ。

まさに。おっしゃる通りです。

日本はフィンランドのような幼児期のセクシュアリティ教育は組まれていない。教育が違う、性に対する価値観が違う、で流してしまうのではなく、どんな年齢からでも、自分の感情を掴み、伝え、聞き入れられる経験、それを積み重ねることに意味がある

7. ガーナの性教育

先日、Netflix

www.netflix.com

という番組を観ました。ジャーナリストのクリスチャン・アマンブールさんが各国を回りながら恋愛とセックス事情を取材しています。ガーナの性教育、という観点ではなかったのですが、終盤にこんなナレーションがありました。

性について生物学的な話はするけど、性的関係の話はしない。だからギャップが生まれる。

これって、日本も似ているかも、と思いました。しかしガーナでは女性視点の性をもっと訴えていこうというドラマが放映されているんだとか。そのドラマに出演している二人の女優さんのコメントがこちら

セックス は女性の為のものだと伝えたい。世界中に伝えるべきよね。でも歴史的に伝えられてきたのは、セックス や快感は女性のものじゃないってこと。(クリスチャン:むしろ逆ね。快感を求める女性は悪として扱われる)そう。ドラマでは女性が楽しむ姿を描いている。だって自分の選択だもの。キリスト教が批判的思考を否定してきた影響で、原点を忘れてしまった。本来私たちは性的でパワフルな存在なのに

このドラマがどれだけ国民に支持されているのかは不明ですが、こういう視点で作品を作っている点は日本よりうんと先進的なのではないでしょうか。 

 

8. 区政をきく(一般質問)の回答を読んでショック

さて、このテーマでブログを書こうと決めた時、区議会だよりが届きその中にこんな質問がありました。

(問)子供が性虐待に遭いながら気づかずにいる危険な状態がある。子供に関わる団体が実施する性教育を学ぶ機械の周知を求める。

なんともタイムリーな内容です。果たしてその回答は…

(答)学校や保育園・児童センターをはじめチラシの配布等を行なっている。

以上。

「は…??」と愕然としてしまった私。チラシ?一体誰がチラシなど読むのでしょう?そのチラシにはどんなことが書いてあるのでしょう?そもそも性教育って何ですか?性虐待ってどんなものですか?いろんな疑問が次から次へと出てきて、日々税金を払っている身としては何だか腹も立ってきました。こんな回答のために税金を払っているんじゃない!!と。

9. まとめ

以上、簡単ではありますが各国の性教育(ガーナは番外編ですが)を見てみました。

性に対する考え方やイメージは言うまでもなく宗教や歴史、文化そして時代が関係しているので、何が正しい正しくない、良い悪い、というのはその国や地域そして個人個人で大きく異なると思います。

でも、複数の性教育を鑑みると、性に向き合うということは自分や他人が(たとえ自分の子供であったとしても)一人の「個」であることを認め、意思を表明し、尊重することなんだなと思います。だからこそ、広範囲の性教育が必要だと。単なる生殖行為でもないし、リスクだけじゃない。そこには人権もあれば悦びもある。 性と向き合い考えることは、生きる力をつけることになるのではないでしょうか。

第2回は、性の悦びについて考察(?)してみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!また次回、お会いしましょう。

 

参考文献

http://neutmagazine.com/sex-education-by-teens *1

https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_journal_201806.pdf *2