HiromiVoice

声で人を豊かにする、をビジョンに掲げるナレーター酒匂ひろみの日記

ツイテナイ日は甘いもの

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レッスンが終わって13時。美味しいランチでも食べようか、それとも夜ご飯に美味しく夫と鍋をたらふく食べるために軽めにしようかと悩んで、久しぶり〇〇カフェに入った。

ホットサンドとミルクティーを頼んだら、サンドが数年前よりもうんと小さくなっていることに落胆する。

チキンサンドを頼んだのにポロポロ落ちてきたのはコーティングされたくるみ。なぜ?

正直、美味しくない。そして量が足りない。でも飲み物とセットで1000円近くも使ってしまったのでもう一回ランチなんてとんでもない。

・・・と、ネチネチマイナス思考になっているのには理由がある。

夫が開発しているカードゲームに惨敗したのである。

もちろんテスト対戦なので何も三十路の女がムキになることではないのだが、負けることがこんなにも悔しいこととは、と彼と出会ってゲームと出会って初めて知ったことである。しかも負けた相手が知っている人だからさらに悔しい。

例のホットサンドを片手にゲームしたものだから、味はわからないし腹は2倍で立つし、ミルクティーはホット(にしてはぬるかった)にも関わらず一気飲みしていそいそと店を出た。

本屋に寄ったけれどもまだ頭に血が上っている。私はこんなにも沸騰するタイプだったのだろうか、負けることが嫌いだったのだろうか。夫に「何か甘いものでも食べておいで」とやや上から諭すようにLINEメッセージをもらったことも気に障る。

お口直ししたいけどがっつりは食べられない、そうだ!私の大好きなスターバックスのホットサンドを食べに行こう。あれを美味しくないと言う人もいるけど、私はあの淡白なパンが大好き。そうだそうだ、それで機嫌を取り戻そう。

てくてく歩くと発見。ふふ、ここにあることは前から知っていたのよ。席もテーブルだけど空いていた。ラッキーかもしれない。

レジに並ぶと、あれっ。

なんだか知らないメニュー。ここはスタバ?なんか少しシックだぞ。

看板もロゴもスタバだったのが、どうやら「ワンランク上」風の店舗らしい。まさかのホットサンドが置いていないではないか。飲み物も割高じゃないか。

しかしここまで来て引き返す気にもなれず大人しくデカフェのソイラテを頼むことに。でもやっぱりまだお腹が空いている。何か腹に入れて機嫌を治めなさいと胃袋が言っている。ちらっとショーウインドウを覗くとドーナッツやスコーン。これこれ、これはいつも見てるやつ、と少し安心するも値段を見てびっくり。2倍くらい高くないか?!

何か追加で頼みたいけど決めきれないんだなと察してくれたお兄さんが満面の笑みで

「アップルパイは先ほど焼きあがりましたよ。あとは、ビスコッティも店内で焼いています」

ははぁ。ビスコッティてなんスカ。でも焼きたては魅力的かも。値段が・・・たかい・・・けど。

けど。

こんな少しツイテナイ日がもっとツイテナイ日になりそうな予感がする日はケチっちゃダメだと私の経験上、脳内のひろみが言っている。

ので、追加でアップルパイをオーダー。計1500円なり。今日のランチ代、計2500円なり。

もしかしたらアメリカにいたらチップも込みでこれくらい普通にするから全く気にしないのかもしれないけど、日本のこの止まらないデフレの中で生きていると、2500円ランチに出すことが(しかも満足度は低い)とても勿体無く感じる。

でもね、アップルパイは美味しかった。添えてあったバニラアイスもスーパーカップみたいなチープな食感と味がしたけど美味しかった。

疲れている時は甘いもの、と言いますが、イライラしている時も甘いものですね。なんだか泣けてきた。疲れてもいたのかな・・と思いながら一瞬でパイを平らげました。店内で焼いているだけあって(?)、端っこの方、パイが半焼けな気がしたけど目を瞑ることにした。

今日の学び。

  • 食事中にゲームをしてはならない
  • ツイテナイなと思う時はケチらない
  • 頭に血が上ったら甘いものを食べる

いつだったか、ニューヨークで観たミュージカルで

Suger makes you happy!

と歌っていたのを覚えている。また、甘いものは人を優しくさせるとも聞いたことがある。

そうかもしれないなぁと思いながらパチパチキーボードを叩く私。でももう少し甘いものが必要みたいだ。