ナレーション業修行の道#5〜強弱だけで躍動感〜
久しぶりのナレーション業ネタです!今日はタイトルの通り、
強弱だけで躍動感が生まれる
についてお話しします。そもそも、ナレーション力とは、以下の手順で培われていくものだと思っています(so far)。
①50音の習得
②聞き手を意識
③意味を伝える
④意味を言葉として理解する
⑤言葉を紡ぐ
今日の話は、⑥に当たる部分だと理解しています。⑤までできていると、一生懸命読んでいるのは伝わるのですが、リスナーとして聞いた場合、
「なんだか、うるさいなぁ」
と感じることがほとんどです。一言一句丁寧に伝えるのは素晴らしいことなのですが、聞き手からすると、「全部聞いて聞いて」と言われているようで、結局言いたいことが伝わってない、となりがちです。
そこで⑥の登場です。ズバリ、
⑥強弱をつける
そんなの当たり前じゃーん!と思ったそこのアナタ。そうなんです、そうなんですが、いきなりやろうとしてもこれまた出来ないんですね〜。不思議なことに①〜⑤を鍛錬していないと、⑥が生きない。何事も順序が大切だと都度感じます。
さあ、それではどうやって強弱をつければいいのか。私が慕う金沢さんの指導を纏めて見ます。
- 文中で「重要だ」と思うことを強
- 文中で「さほど重要でない」と思うことを弱
- 強は自分の体が2倍になった感覚で
- 弱は自分の体が半分になった感覚で
- それ以外は普通のトーン
- 目安は6;2;2=普通;強;弱 ※内容によって配分異なる
言葉にすると、とても単純なことです。しかし、さらなるポイントが。
- 強弱の中には、必然性がある
- 強弱の中にも、種類がある
ここまで押さえられると、ようやくお金をいただける最低ライン。
大切なのは、
- 強弱何れにしても、意味を山で伝えるイメージ ※一方的に押し付けず、相手に波動で届ける
- 文章として不自然でなければ、自分流の強弱でOK ※それが個性になっていく
- ただし、「不自然」なのはNG。自分で気が付くこと
これらを意識してやると、最初はぎこちないのですが、慣れてくると意味だけ飾らず伝えているだけなのに、躍動感が感じられるナレーションになります。気持ちなんて入れてないしましてや作ってもないのに!
何事も順序。そして不自然さに気がつくセンス。
今日もまた、新たな学びを得たのでした。ますます頑張るぞ〜。それではまた。