HiromiVoice

声で人を豊かにする、をビジョンに掲げるナレーター酒匂ひろみの日記

プロになる。

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みなさんこんにちは!ひろみです。

先日、無事に誕生日を迎えられて32歳になりました!いつも応援してくださるみなさん、お祝いのメッセージをくださったみなさん、本当にありがとうございます。

32歳の目標は、ツイートした通り

 

今やっていることを継続して夢に近づける一年にしたいと思います。

 

私の夢はプロのナレーターになること。

プロの定義は人それぞれあると思うのですが、私の中では二つ条件があります。

ひとつは by name で仕事の依頼が来ること。

もうひとつはその仕事だけで食べていけること。

 

正直業界的に予算はどんどん削られており、それだけで食べていける人は本当にほんの一握りです。

この仕事を志した時、師匠に聞いたことがあります。

「時代はどんどん変化していって、簡単なナレーションはAIでもできるし、音声プラットフォームがいくつもできたことによって”機器を通して第3者に向かって喋る”のは容易になり、個性的に喋れる人も発掘しやすくなって...。それでもナレーターの仕事は無くならないと思いますか?」

と。(偉そうに)

師匠は少し考えてから、答えてくれました。

「確かに時代は変わってきている。予算も削られているし、業界的には厳しくなっているのは事実。この先どう変わるかはわからない。

でもね、プロはいつの時代も生き残るよ。少なくとも俺はそう思ってる。」

と。

 

それを耳にしたのが3年前。

当時は、「そうかそうか。そうだよね。いつの時代もプロはいる。私はプロを目指すって決めたじゃないか!よしがんばろう」と晴れやかな希望に満ちた気持ちでいた私。

 

そう思ってやっているはずだったのに、なかなか芽が出ない日々を過ごしているうちに気がつくと安易な道に何度も走りかけていました。

なかなか上達せず、レッスンのたびにダメ出しされては焦る日々。あせれば焦るほど「やった感」が欲しくて意味のない気合いだけの練習を重ねたり、何かしら仕事をしたくて安価な案件をたくさん受けてみたり。

でもそんな生活をすればするほど、喉や胸がどんどん苦しくなる。

身体はわかっていたんだと思います。そんな安直で嘘ばっかりの声、自分の良いところを全部全部打ち消すだけだよ、もうやめなよ、と。

 

幸い「はっ」と気が付く出来事があり、安い案件は一切受けないことにし鍛錬に集中することに。

ここにも記載した通り、毎日毎日50音から始まり同じことを丁寧に繰り返す日々。

aoioi-love.hatenablog.com

こんなブログを偉そうに書いていた当時も、この先の予定も何もない状態でモチベーションを保つの大変な時期がありました。こうしてブログに書くことでいつも自分を奮い立たせていたのだと思います。

でもそんな気持ちでいると、またまた方向性がズレてくるんですよね。(とほほ)

 

ある時また私は師匠に聞きました。

「もうレッスンに通い始めて3年にもなるのに、毎回同じことを指摘されている気がします。私は成長していますか?」

すると少し渋い表情になった師匠は一言。

「そういうことを俺は言いたくない」

「(私)そうですか...」

「俺が褒めたって仕事が来るわけじゃない」

「(私)そうですね」

「今年大きな仕事が来ても来年はゼロになるかもしれない」

「(私)はい」

「そういう世界に俺たちは生きてるんだよ」

「(私)...」

「だから今の自分がどうのこうのとかそういうことが気になるんだったら向いてない。やめたほうがいい」

「(私)おっしゃる通りです。やめません。失礼しました。指導お願いします」

 

この日から私の中でやっと「プロになる」ことがどういうことか、わかったような気がします。まだプロになっていないし、現段階で思うことですが。

プロになるということは、どんなときも脇目も振らず丁寧に丁寧に積み上げ続けるということ。引退するその日まで。他人の評価とか将来の展望とか、そんなことには一切見向きもせず、(もちろんいただいた案件には期待のパフォーマンスを全力でします)ひたすら積み上げていくこと。そういう質の高い鍛錬に集中できる環境を、経済的にも精神的にも整えておくこと。心に熱いものを持ちつつも、常に客観的に自分を見つめて、ポイントを掴んだ鍛錬をしていくこと。日常にあふれた感動をたくさん自分の引き出しにストックしておくこと。聞き手のために言葉を紡ぐこと。そしてクソ真面目になりすぎないこと。一喜一憂しないこと。自分を信じてやり続けること。

 

言葉にしてみると単純なのに、つい欲が出てしまう私。

いや欲や高い意識はあっていいのですが、優先順位や塩梅といった類が下手くそな私。

ここ数年、成長するその節目で「余計な意識」に足を引っ張られて元に戻るを繰り返していたように思います。(情けない)

 

ようやくそれを本当の意味で自覚して、リスタートを切った感覚です。

そして最近、やっと何か見えてきました。(と信じたい)

 

「上半身って力を抜けば抜くほど響く声になる」

「あ、今自分のために読んだ。いけないいけない」

「昨日までのアと今日のアは全然違う感じ。こんなに変わるのか」

 

これまで”知識”としてしか入っていなかったことが、やっと少しずつ体感できるようになってきた感じです。

 

.....ということがきっとこの先も何年も何十年も続くのでしょう。

 

 

長々と書いてしまいましたが、きっとこの先も壁にぶつかり続けると思います。

でもそのたびに、「面白がって」丁寧に積み上げていきたい。

 

私はまだまだ未熟者です。でも成熟なんてきっとなくって、気がついたら少し何かができるようになっていて、と同時に課題も見つかる、の繰り返しなんだと思います。

 

課題が見つかるということは成長している証拠。

完成を求めず完璧を求めず、自分を信じて今日も鍛錬を積もうと思います!

 

そんな32歳の私をどうぞよろしくお願いします笑

それでは今日もみなさんにとって安全で穏やかな1日になりますように。

 

また次回お会いしましょう!さようなら。

 

 

 

 

 

 

 

料理からの学び「一度決めたら迷わずGO!!」

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みなさんこんにちは、ひろみです。

昨日は真夏日でしたね〜。朝から麻のワンピースを着て洗濯を3回、掃除、買い出し3箇所(11キロの息子を抱えて)回りました。がんばった私!

ランチは最近YouTubeでみた「ペペロンチーノ+卵和え」を作ってみたくて(名前が不味そうですねw)、ヘトヘトだったけどがんばりました。完成形はこちら。

 
 
 
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ぱっと見美味しそう。だけど味は。。。いや、普通に美味しかったんですよ。でもね、なんかハッキリしないというか。

声もその人の性格や人格が出ると言いますが、料理も同じですね。となるとなんでもそうですね。振る舞いも言葉使いも顔つきも服のチョイスもインテリアも...。

で、何が問題だったかというと、これペペロンチーノをベースにアレンジするパスタなのに、途中で私カルボナーラに軸を変えてしまったんです。

ペペロンチーノでベースを作って、途中でカルボナーラ仕様にする。

軸がブレブレ。味が閉まるわけがないんですよね。

もっと言えば「味が寂しいんじゃないか」と思ってウィンナーをも投入してしまったこと。ウィンナーが許されるパスタはナポリタンだけなのに、いろいろタブーを犯してしまいました。

なんでも美味しい美味しいと食べてくれる夫。3年間一緒にいて「本当に美味しい時」のリアクションと「期待ほどではなかった時」のリアクションはもうはっきりと理解できている私。

案の定、昨日のリアクションは後者でした〜。残念!

今回の学び。

  • 一度決めたら軸はブラさない(仕事も同じ)
  • 余計なものを入れない(鍛錬も同じ)

料理って、一番身近な「修行」な気がします。

さ、今週もがんばっていきましょう。コツコツコツコツ。丁寧に、ね。

それではまた次回。さようなら!

++++++

お知らせ

今夜21時30分にYouTubeでプレミア公開します♪ぜひ観てください♪

www.youtube.com

 

 

 

祈り

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みなさんこんにちは!ひろみです。

 

最近、知人の紹介でとある自主制作映画を観ました。

それは「祈り」をテーマとしている内容で、目に見えない力がこの世には存在するんだなとまじまじと感じましたし、小さな積み重ねの凄まじさを思い知らされました。

 

とある実験で、アメリカ東部に住む人が西部にいる患者さんに祈りを捧げたら祈られたグループだけ症状が緩和した結果があるらしいのです。しかも患者さんは祈られているなんて全く知らない状態だったそう。

 

911の時も世界中が祈りに満ちてたから地殻変動?が起こったといいます。

 

たった1人の力では変わらないことも、全世界の人口0.2%が集まれば科学さえも説明できない力が働くんだとか。

 

どこまで本当かわからないけど、私たちの身の回りには目に見えない何かがあって、小さな思考や行動の積み重ねが全てだということは日々実感しています。

 

ちなみに遺伝子は持って生まれたものだけでなく、日々変化しているんだって!

 

1時間ちょいの映画でしたが、見終わった後自分のことを顧みて(ちょうど夫婦喧嘩で自己嫌悪に陥っていた)、ああ自分はなんて小さいんだろうと気がついたり、

コロナへの不安や不満じゃなくてみんながみんな祈りを捧げてみたらあっさり何かが変わるのかもしれない....と思ったりしました。

 

何を信じるかも祈るかも自分次第だけど、今日この緑を見て改めて、周りのことを祈れる人でありたいなと思いましたし、小さなことを一つ一つ、丁寧に積み重ねていきたいと思うのでした。

 

みなさんは日々何かを積み重ねていますか?また、何を信じて何かを祈っていますか?

 

宗教的だとかスピリチュアルだとか思わずに、一度やってみると何かが変わるかもしれませんね。

 

それでは今日はこの辺で!また次回お会いしましょう。さようなら!

おっぱいとわたしの13ヶ月。【後編】

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みなさんこんにちは、ひろみです。

今回はおっぱいとわたしの思い出記録の後編をお送りします。ここでは乳腺炎になったこと、そしてその時本当に助けられた漢方、断乳を決意したキッカケと乳腺炎の対処法について書いています。どなたかのご参考になれれば本望です。めちゃくちゃ長くなってしまったので、お時間ある時にお読みください。笑

前編はこちらからどうぞ)

【生後7ヶ月】順調な母乳生活を満喫

”飲ませ方が全て”とのちに出会うAさんに教えてもらったのですが、授乳体勢って本当に大事なんだそうです。生後6ヶ月で乳腺炎になってからは、私も乳首が曲がらないように授乳体勢に気をつけていたので、おっぱいの調子は良好。ありがたいことにたくさん出てくれるし息子も順調に体重増加中。飲むたび「ッンクッンク(うまく表現できない)」と必死な声が漏れてくるのがなんとまあ愛おしかったこと。あと少しで9キロということろまで来ました。ミルクは依然として拒否。けれどもおっぱいとおかゆしか食べていないとは思えないくらいの恰幅の良さ。床に寝るとお相撲さんくらいの迫力があります。ありがたいですね。

【生後8ヶ月】初めての旅行

初めての遠出。もちろん授乳室などはほとんどの施設や観光地にはありません。相変わらずミルクを飲んでくれなかったので、駅のホームでこそこそあげたり(上から布を被せて)、トイレにしゃがみ込んであげたり。コロナの中での初めての旅行で気を張っていたのもあって、大変だったし孤独でした。涙 もっとママと赤ちゃんに優しい社会になったらいいなあと至る所で思いました。

【生後9ヶ月】4時間以上離れるのは難しい!

引越しが決まったため内覧や契約などで4時間強、母に預けました。するともうおっぱいがパンパンのパン!帰宅途中でブラジャーも服もきつくなっておまけにマスクしているもんだから酸欠になるかと思うほど。これだけおっぱいを息子が飲んでいる証拠だし、ありがたいのですが、帰宅が少し遅かったら確実に乳腺炎になっていただろうなと思うほどの張りでした。離乳食も進んでいましたが、相変わらずのおっぱい大好きマンで一日6回は授乳していたこの頃。(夜中も合わせると10回以上)いつになったら自分のペースで動けるのかな、とまだ決めてもいない断乳の日に想いを馳せることもちょこちょこ出てきました。

【生後10ヶ月①】うっかり風邪薬を飲んで断乳。しかし...

急遽引っ越すことが決まり、バタバタとしていて疲労も溜まっていたためか風邪を引いてしまいました。妊娠発覚時からこの日まで一切薬に頼らずやってきた私もあまりの辛さに何も考えず病院へ駆け込み、うっかり処方された薬を飲んでしまいました。

「しまった!授乳できないじゃないか!」と後悔も時すでに遅し。泣く泣く断乳を決めました

この月から保育園に通っていたので日中はあげていなかったものの、丸1日授乳しないのは息子が産まれてから初めて。急に断乳することになったことへの申し訳なさと切なさとで涙は出てくるしおっぱいはカチカチに貼って痛いしで、もう何が何だかわかりません。涙

姉に聞くと断乳4日目に助産院でマッサージをしてもらったとのこと。そんなこと、病院でも区の母親学級でも聞かなかったな〜。なんて色々モヤモヤしながらGoogleMapで助産院を検索すると徒歩20分の所に母乳相談室を発見。しかもレビューが高い。良いところが見つかった、とメールで予約の旨を伝えるとすぐに電話がかかってきました。

「今何日目?1日目?ああそれは辛いですね。えーと息子さんは何歳?えッまだ10ヶ月?それは早すぎますねぇ。何か原因が?」

正直、断乳のタイミングはこっちの都合でしょうと思っていたのですが、薬を飲んでしまったと伝えると

「それは病院に確認した?例えばですね、帝王切開の時にも大量のお薬を投与します。でも初乳は飲ませるしその後のおっぱいもね。大丈夫なことって多いんです。一度確認なさったら?」

と。そうなんだ、薬は全てNGかと思っていた私。慌てて病院に電話すると「授乳中も飲んでOK」とのこと。助産師のAさんに改めて電話をすると「良かったですね。世界的には4歳ごろまであげる国も多いくらい。母乳は宝物だからね」などいろんな話をしてくれました。何かあれば夜中でも電話をかけてくれ、とも。

助産師さんって、みんなこんなに親身になってくれるのかなぁ...

最初に訪れた助産院も、引越し先のAさんも、とにかく親身。この辺りから、私の助産院」への見方や考え方が大きく変わっていくのでした

【生後10ヶ月②】クセになった乳腺炎と救われた漢方

その後、晴れておっぱい生活に戻ったものの、急に断乳したり疲れが溜まっていたりで乳が詰まってしまいました。今度は右胸が痛い。本当に痛い。横を向くだけで激痛。寝返りなんて考えられない。これはまずい。急いで再びAさんに電話すると

「かかってくると思いました」

と冷静な一言(笑)。診察時間は過ぎているのに開けてくれ、いろんな話をしながら小一時間かけて乳腺の詰まりをとってくれました。と同時に漢方とお茶を勧められ、何かあればこちらで対処もできるとのこと。

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こちらの漢方、知っている方が少な過ぎてびっくりするくらい効きます。オススメです。乳腺炎以外にも、腰痛とか肩こりとかありとあらゆる効能があるみたい。貼ってしばらくするとポカポカ暖かくなって気持ちがいいので、冷えこむ日などにもオススメです。漢方は処方箋が必要なので簡単に売買できないかと思いきや、Amazonで購入することができました。一家に一台あるといざと言う時役立つかもしれません。

 

 ちなみにこれは粉末のみ。これを貼るためのシートも必要なのでお忘れなく!S/M/Lありますが、おっぱい周りに貼る場合はSかMがいいと思います。(Mでも大きい)

【生後12ヶ月】乳首が切れて悶絶、ついに断乳を決意

以前にこちらのブログでも書きましたが、この頃から上の歯も下の歯も4本ずつ生えてきてしっかり食べ物も噛むようになってきました。(ご飯も軟飯から普通飯へ)と同時に、右の乳首が日に日に激痛を伴うようになってきたのです。(左はなぜか問題なし)おそらく吸う角度の問題なのでしょうが、右のおっぱいを吸わせるとちょうどスクスク生えた歯がぴったりはまってしまうようで、ジワリジワリと噛まれた跡が深くなっていたのです。最初は「あ〜歯が当たってるんだな。でも噛んでる訳ではないし、ガマン。。。」と耐えていた私も(自称:痛みに強い)、ある日「え!!!!!!痛い!!!!!!!辛い。」と、あまりにも耐え難い激痛に驚愕し、息子を胸から引き離しました。傷口を見た以上、継続して授乳する勇気がでず、この頃から左の乳だけ授乳するようになりました。(右は搾乳)そしてついに決意。1ヶ月後に断乳することに決めたのです。早速Aさんへ電話して、おっぱいケアの予約をしました。

【生後1際1ヶ月】おっぱいバイバイ!ありがとうおっぱい!

断乳を決めてから毎日授乳するたびに「あと少しでバイバイだね〜」と語りかけていたからか、断乳はスムーズにいきました!・・・な〜んてことはなく、3日間くらいはことあるごとに大号泣。胸が辛かったです。でも覚悟していたよりは激しくなく、立ち直りも早かったように思います。ちなみに断乳したら3日間は泣き続けるが、3日間で終わる”は定説だそうで、その3日間を乗り越えるために旦那さんに協力してもらうべく週末に合わせてスケジュールを立てると良いのだそう。ママが抱っこするとおっぱいもらえると期待してしまいますからね。我が家も週末に合わせて実行しました。息子と私のおっぱいの経過は別記事にまとめます。(完成したらこちらにリンクを貼っておきます)

乳腺炎にならないために

一体何回乳腺炎になったかというくらい、最後は気を抜くとすぐに詰まっていた私のおっぱい。症状は「ハリ」「熱」「痛み」ですが、熱まで出ると本当に辛くてたまりません。そうならないために知っておいたほうがいいと思ったことをまとめておきます。

1. 疲れたと思ったらすぐ休む

疲労は何においても悪いことを引き起こす最初の要因です。夜泣きがあるとなかなか休めませんが、それでも仕事や家事などセーブして、出来るだけじっとしておきましょう。力がじわじわ湧いてくるのを待つ。これすごく大事なことです。

2. おっぱいが張りやすい食材を知っておく

一般的には「乳製品」「油」「餅」がおっぱいを張らせる(乳腺をつまらせる)食べ物だと言われていますが、人によって様々だと思います。私の場合、乳製品は問題なかったけどカレーなどの香辛料が強いものがNGでした。疲れている時にこういうものを口にするとすぐ乳腺炎になってしまうと学んでからは、大人しくご飯と味噌汁、納豆生活になりました。ちょこちょこ食べつつ母乳育児を満喫したい方は、とにかく疲れを溜めずにたまに好きなものを召し上がってください。

3. 冷やさない

女性にとって冷えは大敵、と一度は耳にしたことがある方も多いと思います。私もその一人です。でも、産後こんなに冷えに弱くなるとは思ってもみませんでした。一度寒気を感じたらそれはもう乳腺炎になる一歩手前のサイン。十分すぎる厚着で出かけてください。もちろんおうちにいる時も。これから暑くなりますが、室内は寒いので羽織るものとか首に巻くものとか必ず持っていってくださいね。ほんとにほんとに、冷えは危険!

4. 正しい姿勢で授乳する

初めての授乳だと何が正しいとか分からないですよね。出てればいいじゃん、って私も思ってなんとなくあげていました。でも自分が乳腺炎になったことで「飲ませ方」がいかに重要かを思い知りました。不安な方は一度助産院にいかれることをお勧めします。きっとあなたが思っている以上に親身に丁寧に教えてくれます。し、心のデトックスと言いますか、育児や自分の体の話をすることでスッキリできることも多いと思います。

乳腺炎になったら

もし乳腺炎になったらどうしたらいいのか?私もネットで色々検索しましたが、とにかく一番は助産院へ早めに行くことがベストだと思います。病院でも対処してくれますが、処方されるのはお薬だけ。根本的解決には至っていないので、少し遠くてもお金がかかっても、これからの自分と赤ちゃんのためにぜひ行って欲しいです。年間ミルク代が15、6万円かかるとしたら、助産院へ10回通ったとしてもせいぜい5万円程度。(できれば保険が効いて欲しいし、妊婦検診のようにチケットがあるとありがたい。。)先に先に行動することが一番です。もし不安なことがあれば私で良ければコメントいただければお答えしますので、なんでも質問してください!

 

以上、わたしと息子との母乳生活について綴ってみました。母乳育児はうまくいけば最高、でもつまづいたら寝込むしかないくらい辛いもの。私自身そのどちらも経験しました。どなたかのお役に立てれば嬉しです。今悩んでいるママさんがいたら、ぜひプロに相談してみてくださいね。素敵な母乳生活が送れることを祈っています!

 

それでは今日はこの辺で。また次回お会いしましょう。さようなら!

 

 

 

 

おっぱいとわたしの13ヶ月。【前編】

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みなさんこんにちは、ひろみです。

先日、息子が1歳1ヶ月になったタイミングで断乳しました。断乳後1週間くらいはは私に抱っこされるとたまに思い出したかのように服を覗きこむことはありましたが、求めて泣くことはなくなり、夜も以前とは比にならないくらい寝てくれるようになって(感動の涙涙涙)、私も息子も無事におっぱいを卒業し次のステージに上がったような感覚です。

もともと、いつ仕事が入っても大丈夫なようにとミルクと母乳の混合で育てていこうと思っていた私。ですが生後3ヶ月に入った途端、ミルクを全力で拒否するようになってしまいました(詳しくは後ほど)。

その後仕方なく完母になったわけですが、なんども乳腺炎になるわ乳首は噛みちぎられるわで、想像していた以上に涙あり笑いありの思い出たくさんの母乳生活となりました。

笑っちゃうくらい「おっぱい」が主語になっていた13ヶ月間。もうおっぱいは女性の象徴だとかエロの対象とかそんな存在に思えません。笑

私にとっておっぱいは、同志です。共に喜びを分かち合い、辛さを乗り越え、お互いを励ましあったパートナーのような存在になりました。

今日は、私が13ヶ月間の母乳育児を通して学んだこと、得た良い情報、感じたことを時系列的に書き留めてみたいと思います。どなたかのご参考になれば本望です!

(長くなったので前半と後半に分けてお送りします)

 【生後1ヶ月】授乳は1日20回!乳首が痛くてたまらない!

産後、骨盤はグラグラ、会陰切開したところは痛すぎて椅子に座れない状態で始まった授乳生活。産んだらすぐ母乳が出るかと思いきや、どんなに絞っても出てくるのは薄い、ほぼ水のような汁だけ。「ええ、こんなんじゃ育てられないよ?!」と驚いたのをよく覚えています。その初乳はちょっとでも飲ませると良いそうで、生まれて間もない息子を恐る恐る抱いて、スヤスヤと寝ている息子の唇に一生懸命乳首を寄せました。飲めたか飲めないかわからないまま初乳はなくなり、その後始まったのが激痛の日々。そう簡単に母乳が出なくて、産後2日目にして乳首が傷だらけ&かさぶただらけに。急いで夫に馬油を買ってきてもらい、ひいひい言いながら乳首をいたわりました。

この時は全く知識がなかったのですが、初産のママはおっぱいを作った経験がないので、乳腺が軌道に乗るまで時間がかかるんだそうです。当然乳首も硬くて、赤ちゃんも慣れていない中硬い乳首を咥えさせられてストレスなんですよね。お互い四苦八苦しながら過ごした入院期間。看護師さんから言われたのは「とにかくたくさんあげれば大丈夫。そのうちお餅のように乳首が伸びるからね」と。「お餅・・・??ほんまかいな!!!」と半信半疑で、1日20回ほど授乳をしました。もちろんお股は激痛なので椅子に座れず、夜な夜な立ったまま息子を抱いておっぱい丸出しで授乳したのは、今思い出しても本当によく頑張ったなぁと自分を褒めてあげたいです。

ポイント「乳頭はこまめに保湿をしよう!」

乳頭保護クリームは何本あってもいいと思います。私は途中から塗るのをサボっていたからか、息子の歯が当たっただけでいとも簡単に皮が剥がれました(きゃあ〜〜〜)。「毎日頑張ってるね」という気持ちを込めて塗ってあげると身体も幾分安まるような気がします。

①有名なのはこちら、「Medela メデラ 乳頭保護クリーム ピュアレーン」ですね。とてもよかったのですが、毎日使うのは少々割高かなと感じました。

②その後購入したのはこちら、「ピジョン リペアニプル」。薬局で気軽に買えるのが良かったです。ピュアレーンより少々お安め。

 

③最後に行き着いたのは、助産師さんにオススメされたこちら「WELEDA(ヴェレダ) カレンドラ ベビーミルクローション」。これは赤ちゃんにも使えるし、もちろん自分のボディトリートメントとしても全身に使えます。単体で買うと高めですが、長い目でみるととてもお得。私は200mlで4ヶ月以上持ちましたよ。香りもいいし、デコルテをマッサージしながら乳首をくるくる、乳房をまあるく包んで優しく撫でるとすごく癒されます。オススメです。赤ちゃんにもママにも使えて乳首も保護できるので、産後のお祝いにも喜ばれると思います

 【生後2ヶ月】母乳が飲めているか不安。授乳で身体が冷える

そんな入院期間を経て、毎日のように乳丸出しで授乳をしているとだんだんおっぱいが出るようになってきたよう。でもどれだけ飲んでいるかわからないので、不安な日々。「足りてるかな」「さっき飲んだけど泣いてるのは足りなかったのではないか」など、とにかくオロオロしていた記憶があります。おっぱい飲んだ後に不安になってミルクを足して吐かせてしまったことも何度もありました。

また、夜間の授乳も大変。3時間おきに起こされるのはまだいいのですが、寝ている間にも母乳が生成されているのでパンパンに張るのです。まだおっぱいも「どれだけの量を生産すればいいのか?」の経験がないのでわからず、作りすぎてしまうことが多々ありました。気がつけばパジャマもシーツも母乳でびっしょり。当時3月だったのでまだまだ夜は冷えます。産後はただでさえ冷えないようにと言われている中夜な夜な冷たい母乳に包まれてくしゃみをしながら着替えて温まる暇もなく服を捲り上げて授乳した夜。本当に寒かったし孤独でした。涙

ポイント「夜中は寒くて孤独!あったかいカーディガンを常備」

前あきのパジャマなら背中まで冷えないので良いと思いますが、まだ飲むのに時間がかかる赤子を抱えて夜中ぼーっとするのは結構孤独です。身も心も温めてくれる厚手で大きめのカーディガンを常備されることをお勧めします。出産祝いにいただいてもとても嬉しいな、と思いました。

【生後3ヶ月】ミルクを拒否!完母になる

それまでは夜寝る前にミルクをあげていた私。おっぱいが軌道に乗り始めた頃、息子も満足してお風呂上がりにすぐ寝てしまうようになりました。当時、夫がお風呂に入れてくれていたのですが、

夕飯→お風呂に入っている間に片付け&着替えの準備&ミルクを作る→息子をキャッチ→ボディクリーム→授乳→寝かしつけ

のスケジュールが寝不足の私にはキツくなってきていて、「今夜はミルク作らなくてもいいかな...」と2日ほどミルクを与えずにいたのです。すると、「数日哺乳瓶加えんと気が付いたんやけどな、ママのおっぱいが一番ええやん!僕もうミルク飲まれへんわ」と言わんばかりに2日ぶりに与えると全力で拒否!見事に一滴も飲みません。ミルクを変えても(4、5種類試しました)哺乳瓶を変えても(6種類くらい試しました)全力でNO!!!仕方なく、完母になったのです。

後から知ったのですが、1日2日ミルクを与えないだけで拒否するようになるのは珍しくないパターンだそうで、仕事などで人に預ける予定のある方は必ず一日1回はミルクを与え続けることを推奨します。いや〜それにしても「頑なに」ってこういう時に使うんだなぁと感心するくらいの拒否っぷりでしたね。

【生後4ヶ月】愛が止まらなくなる。授乳が好きになる

以前に、こんな記事を書いてことがありますが、

 

aoioi-love.hatenablog.com

生後4ヶ月は私にとって育児が楽しい、息子が愛おしいと初めて心から思えた思い出の時期でもあります。

この頃から息子もいわゆる「遊びのみ」をするようになり、授乳=大切なコミュニケーションの時間になりました。疲れて遊べなくてもおっぱいを通してお互いを感じることができる。お母さんは休むこともできますしね。この頃にはすっかり乳首も柔らかくなって痛みもゼロ。乳腺からはドクドクドクッと母乳が流れ出るのを感じますし、全身で息子に栄養を送っているのを毎度実感しました。息子は私の顔を見たり一生懸命飲んだり、「ああ幸せだなぁ」と思えるようになりました。

【生後5ヶ月】夜泣き再来。おっぱいだけが唯一の武器

生まれた時から人の気配や物音に人一倍敏感で(人一倍敏感だと知ったのは姉に指摘されたからwそれまではこれが普通の赤ちゃんだと思っていた)寝たと思ったらいとも簡単に起きてくれる息子。夜間も同じくで、産後やや収まりかけていた夜泣きが再来したのもあり、もう大変。その度に私はすぐにおっぱいを差し出し、半分寝ながら授乳。おっぱい以外に泣き止まさせる武器がなかったのです。寝ぼけて授乳、寝ぼけて授乳...この繰り返しがその後恐ろしい乳腺炎を引き起こしてしまうことになるとはつゆ知らず...涙。

ポイント「どんなに眠くても、授乳枕は使うべし」

後々に乳腺炎を引き起こすことになった最大の原因は、吸わせ方でした。眠すぎて授乳枕を使うことすらめんどくさくなってしまった私でしたが、ちゃんと使って正しい姿勢と正しい向きで吸わせるべきでした。なお、授乳枕は質の良いものの方が絶対良いです。中身がズレやすいビーズ製ではなく、みっちり密度が詰まったものを。ビーズ製のものよりも少々お高く感じるかもしれませんが、お母さんの身体が格段に楽になるのでここは一つ投資しましょう。

 

【生後6ヶ月】初めての乳腺炎。初めての助産

8月、真夏の日曜日昼下がりでした。息子がお昼寝中、夫はフットサルへ行っているので一人PCに向かっていた時のこと。「ぶるるるるるるるッ」と急に悪寒が走ったのです。「あ。これはやばいやつだ」と直感的に思いすぐに厚着する私。外は30度越えの真夏日和にも関わらず、寒気が止まりません。すぐに熱を測ってみると38度4分。「もしかしてコロナかも...」という不安もありつつ、左胸も痛いしおそらく乳腺炎だろうと判断しました。というもの、少し前から前兆があったのです。 

いつもならゴクゴク飲んでくれる左のおっぱいを1日前くらいから少し飲んではパッと乳首から口を外すようになった息子。おそらくおっぱいが詰まって美味しくない乳になっていたのだと思います。試しに(←)昼寝から起きた息子に左乳を与えてみると食いつきは良いものの、やっぱりすぐ外してしまう。試しに自分で舐めてみると、海水のように塩辛い!衝撃でした。これはとてもじゃないけど飲めない。でも飲んでもらわないとどんどんおっぱいは張ってしまう。申し訳ないなと思いつつ、ちょこちょこ咥えさせてはしょっぱいおっぱいを吸ってもらいました。

日曜日なので空いている病院もなければ助産院はない。とりあえず今日は頑張って耐えて明日朝一で行こうと、夫にポカリスエットおかゆや夕飯のおかず(夫の分)やらを買ってきてもらい、彼の帰宅と同時に息子のお守りをバトンタッチ&毛布にくるまってダウン。熱はどんどん上がるし寒気はおさまらないしでとにかく怖かったです。夜も汗びっしょりになるくらいに着込んで着替えて、熱は37度台まで下がりました。左のおっぱいはまだ痛いけど、夜間頑張って吸ってくれた息子の頑張りもあってだいぶ楽に。朝一番で隣駅の助産院へ電話すると、

「それは乳腺炎ね。今すごく辛いね。ちょっと予約調整できないか確認するわね。またすぐかけます。あなたは午前中行ける病院を探して一応予約をしておきなさい。」

と、まるで母親のように親身になってテキパキと指示されてその通りに動く私。数分後電話がかかってきて、「調整できたから9時に来てください」とのことで30度の炎天下、当時7キロを超えた息子を抱っこして隣駅の助産院へ向かいました。

診察台に寝て左胸を触ってもらうと

「ああ、これは辛かったわね〜。あのね、授乳の体勢が悪かったのね。乳首が左右あっちを向いているでしょう?正しい位置はまっすぐ。これでは乳腺が詰まっちゃうのね。」

などと解説しながらおっぱいを揉んでどんどんしょっぱいおっぱいを出していきます。まるで噴水のごとくピューピュー出てくるおっぱい。助産師さんのメガネにもお構いなしに飛び散っています。申し訳ないなあ...と思いつつされるがままな私。しばらくすると、「ふ〜!これでだいぶ楽になったと思うよ。〇〇くんにも飲んでもらいましょ」と息子に乳首を咥えさせると「待ってました〜!この味この味」とでも言っているかのようにゴクゴク飲んでくれました。そんな様子を見ながら、育児の話や母乳のあれこれを話しながらおっぱいマッサージをしばらくするとすでにおっぱいは通常モードに。思いがけず育児の相談もできて、心もスッキリして軽やかな足取りで帰路に着きました

「念の為、病院でカロナールっているお薬をもらってね。また熱が出ると大変だから。金曜日にもう一回来てください」

と言われてその日は帰宅。処方された抗生剤とカロナールを飲んだら翌日にはすっかり元気になっていました。

初めての乳腺炎。病院へ行っていたらおそらく薬を処方されていただけだっただろうなと思います。助産院は保険が効かないけれど、言うなれば「ママの駆け込み寺」。電話に出た瞬間からまるで我が子のように親身になって話を聞いてくれ、迅速に対応くださったこと、色々な話をしてくださったこと、その空間がどれだけ私の心を癒してくれたことか。助産院のありがたみを初めて知りました。

ポイント「乳腺炎だと思ったらすぐに助産院へ!ほとんどは飲ませ方一つで治る」

乳腺炎の原因は、日頃の疲れや食生活などもありますが、基本的に正しい姿勢と向きで吸わせていれば詰まることはないと思います。詰まってしまったら自分で出すのは困難なので一刻も早くプロのところへ行きましょう。料金は大体初診が7000~6000円、2回目以降は5000~4000円のところが多いです。少々お高く感じても、育児の相談もできるし日頃のストレスも吐き出せるし、開業されている場合は心優しい助産師さんがほとんどなので一度行くと癒されること間違いなし。行く価値はあると思います。病院でお薬をもらうこともできますが、乳腺炎は一度なると癖になるので根本的に治すこと、また自力で治すすべを知っておいたほうがいいと思います。そのためにはきちんと授乳体勢の指導を受けること。本来は出産した病院や、1ヶ月検診などで無料で受けられるのが理想ですよね。