HiromiVoice

声で人を豊かにする、をビジョンに掲げるナレーター酒匂ひろみの日記

夫観察日記#1 ~マネしたいこと15選~

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みなさんこんにちは、ひろみです。

今日は私の趣味のひとつ・夫の観察を通して「これは真似したいな」と思ったことをまとめてみたいと思います。

結婚してもうすぐ丸3年。最初の1年はいきなりの別居生活だったので色々と大変だった私たち。カウンセリングを受けたり何度も話し合いをしたりして、今はとても仲良く暮らしています。まだまだ喧嘩することもあるけれど(一方的に私が怒っているだけですが)なんだかんだ「えらいなぁ」感心することの方が圧倒的に多く、私自身彼から学んでいることがたくさんあります。今回はぜひ真似したい!と思ったことを備忘録的にここに記してみたいと思います。

音声はこちら♪)

仕事編

 

想いの強さで引き寄せる

昨年の4月に独立して、ひとり社長、もとい代表になった夫。(合同会社には社長はないらしい)でも、業務委託とかいろんな形で手伝ってくれるメンバーがひとり二人三人と、この1年で増えました。その一人一人がプロフェッショナルで個性的で、みていると本当に人を集める能力に長けているな、と思います。でもそれは採用手法がすごいとか、ブランディングがうまいとかそんなんじゃなくて、「これを実現したい」というモノづくりやビジョン達成への強い思いがあるからなんだなと近くで見ていると感じます。先日もまたひとり、面白い経歴の方と会っていました。どーしたらそんな人と会えるの?って毎回面白くってたまりません。いわゆる、引き寄せの法則なのかなって思います。

余計なかっこはつけない

これは仕事でもプライベートでもなんですが、いつだって彼はカッコつけません。着飾らず、嘘をつかず、いつも等身大の自分でいるように見えます。分からないことは分からないというし、出来ないことは出来ないと言います。カッコつけたがりの私はそんな彼の近くにいて、自分がいかにカッコつけていたかを思い知らされました。カッコつけるのが悪いとは思わないけど、カッコつけないで等身大の自分でいる方が実はカッコいいんだななんてことを思うようにもなりました。

かっこつけないの例として適切かはわかりませんが、起業するときも株式会社ではなく合同会社にした彼。私が「株式会社の方がかっこいいじゃ〜ん!絶対株式会社の方がいいよ〜!」

と言っても、「かくかくしかじかだから僕の場合は合同会社でいいんだ」とのこと。その説明を聞いて、彼が誰に何にリソースを割きたいのかをよくよく考えて決断しているんだな、と心から納得しました。その時思い出したのがあの美味しいチョバニ(ヨーグルト)を作ったハムディ氏。おこがましいですが、なんかタイプが似ているなあと思う今日この頃です。www.ted.com

結果を急ぐべからず

せっかちな私からみて一番えらいな、すごいなと思う彼の良いところの一つに「結果を急がない」と言うものがあります。もしかしたら本人は焦っているのかもしれませんが、私から見ると「やることはやった。はい、次。」と淡々と物事を進めているように見えます。そのやり方も中途半端ではなくて、とにかく考えて考えて着手して振り返って作り直して勉強して作って、はい次。という感じ

チャチャっとやって(私です)はい、次!じゃないんですよね。見てて勉強になります。

健康編

食べ過ぎないし飲みすぎない

出会ったときからそうですが、彼は無理をしません。食事に関しても同じくで、食べ過ぎないし飲みすぎません。私がたまにはいいじゃ〜ん!って誘ってみてもいいところで止める彼。マヨネーズとかもつけすぎない。付き合いたてのころ何かにつけて「お、これにはマヨネーズが合いそうだな!」と冷蔵庫からせっせとマヨネーズを持ってくるので「うわ〜マヨラーかあ、不健康だな〜」と心配そうに見つめていたのですが。

チョンチョン。

くらいにしかつけないのに拍子抜けしたのをよく覚えています。そういうスタンスが、彼の美肌の元なんだなと思う日々です。

ストレス発散法を知っている

彼は好きなことが明確です。少し疲れたなとか行き詰まったなという時はおもむろにそれを始めます。黙々とやる姿をみるといつも「ストレス消化中」という吹き出しを頭の中に描く私。そしてシャボン玉がきえてなくなるように少しずつ、彼のストレスが消えていくのが見えるようです。

そんな風に、自分は何をすれば元気になるかを知っていて溜める前に抜く、というのは私がもっとも苦手とするところなので見習わなくちゃと思っています。

メンタル編

自分の心の声を聞く

交際中、「どんな生き方をしたい?」と聞いたことがあります。その時彼は「ストレスのない生き方」と答えました正直その時の私は「なんてわがままなんだ!ストレスのない生活なんてないし、そんな人生ただの好き放題やってるだけなのでは...」思ってしまいました。でも彼をみていると、「ストレスのない生き方」という本当の意味がわかってきたのです。

それは、「自分の心の声に素直になる」こと。自分が何にワクワクするのか、テンションが上がるのかをいつも大切にし、その方向へいくためにどうすればいいかを考え、必要であれば新たな知識やスキルを自ら習得し(ちょっと前まではAIの勉強に勤しんでいました)、努力を継続する。もちろんその過程では失敗もあるし行き詰ることも多々あります。でもそうした壁は自分の心のワクワクを実現するためには避けて通れないもの。だから何も言わずひたすらやり続けます。過程で出会う障害は上記に当てはまるようなストレスではないのでしょうね。

そんな彼の影響もあり、私も最近は「ストレスの少ない生き方をしたい」と思うようになりました。

怒らない

彼は怒りません。声を荒げないし、物にも当たらないし、誰かの悪口は愚か何に対しても悪いことは一切言いません。何度か「ねぇ、今までカッっとなってわーっと言ったことないの?」と聞いたことがあるのですが「ない」と一言。わーっとなってカーッとなりやすい私はそんな人いるんだぁ...ととっても驚きました。でも一緒にいると、怒らないってことがいかに良いことなのかを思い知らされます。

まず周りに悪影響を及ぼさない。誰かがイライラしていると周りも気を遣いますし怖いですよね。それがほとんどない我が家はとても治安の良い国のごとく安心感があります。そして自分が疲れない。怒るって負のエネルギーをたくさん使うので、顔はブサイクになるし心は疲れるし、良いことないんですよね。もちろんイライラやモヤモヤを溜めるのはよくないけれど、それを「怒る」ことで発散しても何も良いことがないんだなぁとしみじみ思う今日この頃です。

ハキハキ喋る

人のメンタルは声にすぐ出てきます。もちろんゆくゆくは顔つきとか肌とかありとあらゆる外見に出てくるのですが、メンタルがすぐに出るのが「声」だと思っています。

逆に言えば「声を整えるということはメンタルを整えること」だとすら私は思っています。

出会った頃からとにかく声が大きくてハキハキゆっくり話す彼。当時は「いいな〜こんなに通る声で。イベントでの挨拶、私全然聞き取ってもらえないもんな〜」と羨ましかったですし、何か話しかけると必ず「はい!」と返事をくれるのは本当に気持ちよかったです。(今も変わらず返事をくれます)

バカみたいに大きな声でなくてもいいのですが、通る声ではっきりと喋ることはその人自身のメンタルが落ち着いていて自信があることだと思います。同じように、メンタルを落ち着けて自信を持ちたかったら通る声でハキハキ喋ることは有効だと思います。

今日はテンション上がらないな〜という日でも、毎日はっきり喋ってくれる彼の声で「私も負けてられないな」と思うのです。

意識は高めない

妄想好きな私が彼に「もし〇〇(雑誌)にインタビューされたらどうする?」と聞くと、「僕はそんな意識高くないので、絶対に〇〇からオファーは来ないよ」と面白くない返事をくれる夫。そんな返事期待してないよ!と思うものの、「意識を高くする」つもりがない夫に安心感を覚えることがあります。だってそれは彼らしくないし彼の向かっていくべき方向ではないと思うから。変に自分にプレッシャーをかけず、らしくないことは受け入れず、自分のスタンスやカラーを保ちつつ、ビジョン実現のためには貪欲にやっている彼であってほしいと思うのです。

ただ、結果的に今の方向性でいくときっと〇〇からオファーがくるのではないか、とやっぱり妄想している私です。

オンリーワン主義

「他の人と比べて焦ってしまう自分がいるのだけど、どうしたらいいと思う?」とスランプに陥っていた私が彼に聞いたときのこと。

「その人とひろみは同じ土俵に立っていないよ。ひろみはひろみの土俵に立っているんだから、オンリーワンだと思えばいい

と返ってきました。それは彼自身も自分に言い聞かせる時があるとのこと。なるほどな、ふーん。そうかそうか。とすんなり納得した私はその後スランプからすぐに脱出できたのでした。

自分の心を乱すようなものや考え方に捉われないようにする術をよく心得ているのかもともとそういうタイプなのかは定かではありませんが、なぜ彼が乱れないのかがよく理解できたシーンでもありました。

プライベート編

家事は鼻歌付き

毎日の食事以外は基本的になんでもやってくれる夫。あるとき母に「夫は洗濯や掃除、お皿洗いにお風呂洗い、ゴミ出し全部やってくれるよ」と話すと「じゃああなたは何をしているの?」と真顔で聞かれ、焦ったことがあります。(とはいえ細かい掃除や買い出し、布団干したりシーツ洗ったりそういうのは私がやりますし、家事を先導しているのは私です!)

夫は何かを頼むとささっと動いてくれるありがたい人なのですが、いつも私を感動させるのは

「〜♪〜♪〜♪」

鼻歌付きで動いてくれることです。

彼も仕事したいだろうに申し訳ないな〜と思いつつお願いすることも少なくないので、そんな時に黙って動かれると「やっぱり怒っているのかな?」とさらに申し訳なくなってしまいます。そんなことを知ってか知らずか(多分知らない)、だいたいいつも鼻歌を歌いなから掃除をしたり、子供のう●ちを取り替えたり色々してくれるので、頼んだこちらはとても良い気分になるのです。

鼻歌ってそれだけでその人がめちゃくちゃその場を楽しんでいるように見えるのですごくいいな、と気づきました。私も逆の立場になったら鼻歌を歌おう、と思っています。

手紙上手

いわゆる口下手な夫は付き合いたてのころや新婚時代、私から度々怒られていました。私も口下手がどういうことかを知らなかったのに加えて、海外と日本という遠距離別居生活のあいまってそれはそれはたくさん衝突しました。そこからの学び。それは手紙に思いの丈をしたためること。とっさに言葉にできなくても、考えて落ち着いて言葉にすれば思いを伝えることはできる。そんなことに気が付いたのか、結婚してから定期的にお手紙をくれます。これがまた結構文才があって、意外な一面を見たのであります。

近い関係だからこそ、言葉で伝えるってすごく大事。その手段が彼の場合、口ではなくて文字だったのですね。

美味しそうに食べる

毎日の料理が楽しい理由に、彼が毎回「うまい!〇〇だね!」と一言感想とともに美味しい美味しいと口に出してモリモリ食べてくれることがあります。それだけ褒めてもらったらそりゃあ毎日作りますよ、「今日は魚?肉?どっちがいい?和食?洋食?いやいや、UberEatsなんて頼まなくていいよ!私が美味しいの作ってあげる!」なんて気合も入ってしまいます。もしかしたらそうやって踊らされてるのかな?と思う時もなくはないのですが、何れにしても美味しそうに食べてくれるのは何より作り手の心を満たすし、食卓の最高の調味料だなあと思います。

待てる

彼は待てます。私の支度がどんなに遅くても文句ひとつ言わずに待ってくれるし、息子のギャン泣きが収まらなくても、もう尽くす手がなくなったときは息子と対峙して彼の様子をじっと見つめています。何も誰も急かすことはないし、たまに仏様なの...?と思うことがあります。

育児を通して知ったことの一つに子供の成長を「待つ」ことがいかに大切か、ということがあるのですが、彼の場合最初からそれができているのですよね。すごいな〜と素直に感心してしまいます。 

よく笑う

彼はなんでも笑ってくれます。私が社会問題に対して鼻息荒くワーワー言っているのがピークに達すると笑い出します。対して面白くない笑点のネタにも大きな声で笑います。(それを見て息子も笑う)私が彼の一言に突っかかると笑います。それだけ笑って返されると、やっぱりハッピーな気持ちになってくるのですよね。笑うって素晴らしいことだな、と彼を見ていて思いますし、おじいちゃんになっても笑っていてほしいなと心から思います。

さいごに 

とまあ、書き出したら結構な文量になってしまいました。

ただの惚気に聞こえていたら恥ずかしいのですが、彼が夫でなかったとしても純粋に感心していただろうと思っています。もちろん、まだまだ足りないこともたくさんありますが、ベースが素直なので、きっとこれからも良く変化していってくれるんだろうなと期待している妻です。(いちいち上から)

でも、こうしていられるのも彼も私も息子も健康で元気でいるからこそ。そしてそれは自分たちのおかげではなく、周りの人たちのサポートがあってこそだし、五体満足で生まれたからこそだし、さらに言えば日本に生まれたからこそであります。

そういったことを忘れずに、日々謙虚に誠実に邁進していきたいなと思いますし、常々夫とも話しています。

これからも、夫を観察して気が付いたことをシェアさせていただけたらと思います。笑

それでは今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。また次回、お会いしましょう!さようなら。

 

 

 

 

 

ママ歴2年目、早速泣いた

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みなさんこんにちは、ひろみです。

先日1歳の誕生日を迎えた息子。ママ歴も2年目に入りました。1歳になると歩行もできて単語も出て来て、一体どんな楽しい毎日が送れるのかな♡なーんて想像していた私ですが、昨晩、早速夜な夜な泣いてしまいました。

産後1ヶ月はホルモンの関係で過度に不安になったりしたものの、その後はなんだかんだ楽しくやって来た育児。一体私に何があったのか(大げさw)今日はそのことについて書かせていただきます。

夜寝てくれない!

息子を出産してから丸1年と少し。大半のお母さんお父さんがそうだと思うのですが、私も一度も朝までぐっすり寝れたことはありません。

息子は産まれた時から敏感で、ちょっとした物音ですぐ起きて泣くし、入眠してから律儀に3時間(時には2時間、一時期は1時間)ごとにおっぱいを求めて起きてくれるし、最近はめっぽう私でないと泣き止まず、どうしたものか...。と悩む日々。

夜寝てから朝までの間に4,5回起きるのは当たり前で、当然抱っこや授乳をしないと寝てくれないので私の背中は日に日にまあるくなっています。

といって、ついこの間まで悩むってほどではなかったのです。

そりゃあたまに「産まれた時からよく寝てくれる」「産後すぐから7時間くらい寝てくれるからもう回復した」などと聞くと心底心底心底!!羨ましいと思うのですが、子供には個人差があるし、息子には息子なりの成長の仕方があるからこればっかりは焦っても仕方ないな。と思っていました。幸い、割とショートスリーパーなタイプでもあったので、夜中泣かれるのはしんどいなと思うものの、睡眠不足に対するストレスはさほどでもなく、日中お昼寝することもなくここまでやってこれました。

けど。

人間、ストレスが複数重なると、一気にガクッとダメージを受けますね。涙

ご飯を食べない!

3回食になった9ヶ月頃から、全力で拒否するようになり、食べ物を掴んでは激しく投げ、(余談ですが投げるのは悪いことではないらしく、そのまましたいようにさせたら良いそうです)ぐずる息子。当初は「これも一時的だろう」と思っていたものの、気がつけば3ヶ月続いてる。これ、大丈夫?という心配と、汚れ物のストレス、食べ物を無駄にする罪悪感、どうせ捨てられるのに作るストレス。次第に食事の時間がくるのが怖くなって来てしまいました

もともと料理も食べることも好きな私。息子と食事をする日を楽しみにしていただけに、ショックはとても大きかったです。

でもこれも、ついこの間まではあんまり深刻に考えていなかったのです。

「いつか食べてくれるだろう」「おっぱいが美味しすぎるんだろう」「大して用意しなくてもいいから楽じゃないか」と楽観的に考えていました。

おっぱいが悲惨!

睡眠も食事も、それなりに面白がってやってこれただろうに、昨夜思わずホロリとしてしまったトリガーはおそらく、おっぱいトラブル

断乳したらぜひまとめたいなと思っているおっぱいのあれこれ。本当に色々ありました。

ここまで乳腺炎になる人いるのかな?というくらい、なんども助産院にお世話になりましたし、その度に高熱や痛みに耐えて来ました。昨年末はピークで、新しい環境に慣れるのに必死な中、何度も何度もおっぱいに悩まされ、その都度「いつか終わることだから」「すくすく育ってくれている代償だ」と自分を励ましやって来ました。悲観的になって泣いたことはありませんでした。

でも。でもでもでも。

先日のこと、夜中の授乳で寝ぼけて息子がやってくれたんです。

ガブリ

と。そう。乳首を噛みちぎられたのです。やられた瞬間、「ああついにこの日が」という感じだったのですが、まさかこれほどの傷になっているとはつゆ知らず、翌日お風呂の中で真っ青になってしまいました。乳首の根元の一部が剥ぎ取られたような感じ。痛いってもんじゃない!飲まれるたびにしみるし、太い針を刺されたような強い痛みが一部に響きます。痛みに強いと自負している私も傷口を見てしまった以上あげる勇気が出ず、一晩あげずに片乳だけで授乳していました。

でも数時間溜めるとまた乳腺炎のリスクが出て来ます。私はもう何度も繰り返しているので、ちょっとしたことですぐ詰まってしまうのです。おまけに「まだおっぱい足りないよ!右乳もあるなら出してよ!」と言わんばかりに左乳だけでは泣き止まない息子。仕方なしに覚悟を持ってあげると、、、、、もうね。

悶絶です。涙涙涙

その瞬間、寝てくれないこととか食べてくれないこととか一気に来て涙がホロリ。がんばって自分を奮い立たせたり励ましたりしていたモノがバランスを崩した感じ。プツッと何かが切れたように泣いてしまいました。

痛みは人の余裕をなくす

出産中も思ったのですが、痛みは視野を一気に狭くして、心の余裕を奪ってしまいます。陣痛中、驚いたものです。一定間隔でくる陣痛。痛いときは何も考えられないけど、痛みが引くとLINEもできるしお腹すいたな〜なんて感覚も戻ってくる。そのギャップに驚愕でした。

今回も、乳首の痛みに私の心の余裕が一気に奪われた気がします。痛いって、ほんとに辛い。寝れないもの辛いんですけどね。食べてくれないのも辛いんですよ。でも痛いのって、もう一気に視野が狭くなっちゃう。

これって、身体がいつも通りではないということですよね。私は今は乳首だけど、世の中には事故にあったり病気をしたり、持病があったり、様々な「痛み」を抱えている人いっぱいいます。心の痛みも同じだと思います。誰かに傷つくことを言われたりシカトされたり。大切な人を失くしたり、大きな挫折を味わったり。「痛い」ってすごく辛い。

そんなことを改めて教えてもらった夜でもありました。日頃、様々な痛みに耐えていらっしゃるみなさま、本当に頑張っている。心の余裕がなくったって当然です。痛い思いをしているな、という方が近くにいるみなさま、どうか優しくしてあげてください

物事の良い面をみる時間を持つこと

とまあここまで弱音を吐かせていただきましたが、子育てって永遠に続くものだし、しんどさはどんどん上書きされるんだそうです(怖いな〜笑)。でも私の姉曰く、やっぱり寝れない辛さは一番心身にくるから、そういう意味では今以上の辛さはない、と。

そう聞くと、ここまでやって来た私はすごくえらいし、この先寝れなくっても全然動じることもないだろうし、少しは成長してるんじゃないか、って自信にもなります

それに、息子の笑顔や寝顔やおしゃべりやリアクションや抱っこを求める姿や頬ずりしてくれる姿はやっぱり何にも代え難いくらい愛おしい。あ、書きながら泣けて来ちゃった。笑

いつか巣立っていくだろう息子とあと何年こうしていられるだろう、と思うと、ああ泣けてしまいます。そのくらい、私たち親は彼からたくさんの幸せをもらっているんですよね

寝てくれないがなんだ!食べてくれないがなんだ!

熱を出して苦しむ姿よりもましじゃないか。大きく育ってくれているから何も問題ないじゃないか。いや、ほんとにそうなんです。

私の師匠が言っていました。「親孝行なんてもんは、2歳までにみんなしてるんだよ。あれほど可愛い時期はないぞ」と。

あ〜泣けます。いろんな涙が出ます。朝から大変だこりゃ。

痛かったりねれなかったり忙しかったり色々重なると、人間余裕がなくなります。そして涙が出たり、落ち込んだり、最悪の場合涙すら出てこなくなっちゃいます

でも本当に物事は悪いことばかりなのか?とふと立ち止まる時間を持つこと、とても大切です

(たかだか育児でしょ、と思われる方もいるかもしれないし、この先もっと大変なことがあるのに何甘えてるんだ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、いいじゃないですか。人によって何が辛いかなんてその人にしかわからないものです。辛そうだったら話を聞いてあげる、「よく頑張ってるね」と一言声をかけてあげる、でいいじゃないですか。ね!)

つい、視野が狭くなってしまった昨晩。

こうやって文字起こしすることで私の脳みそはポジティブな方向に切り替わりました!(単純)

物事の良い面をみる、って調子の良い時はできても悪い時はなかなかできないもの。だからこそこういう時間をとる。なんでもいいと思うんです。映画を見たり漫画を読んだりお笑いを見たり散歩したり美味しいもの食べたり誰かに話を聞いてもらったり。私の場合は言葉にすることが一番切り替えられるかな。そういう術を知っている、というもの大事なことですよね。

さいごに。祖母との会話

先日、94歳になる祖母に電話したところ

「子だれは親だれ("子がだるいと親もだるい" 熱が出た息子の状態を聞いてそういう言葉があると教えてくれた祖母)というしね、子育ては本当に大変だよ。だからね、人並みでいいよ。人並みでいい

と話してくれました。

心がす〜〜〜っと軽くなりました。と同時に、90歳を過ぎても子供や孫を気にかけ、電話するたび温かい言葉をかけてくれる祖母に感謝の気持ちでいっぱいになりました。大正生まれの祖母。彼女の時代はもっともっと大変だっただろう子育て。痛い思いも私以上にして来たことでしょう。そういうことを想像するとこれまた涙が出て来ました。

「おばあちゃん、女性ってほんとに大変だね」

と思わず言ってしまった私。

「そうよ。だから子供はお母さんが大好きなんだよ」

祖母とママトークらしきものが少しできたことが、ちょっぴり嬉しい私でした。

 

今日も一日、頑張ります!みなさまも良い一日をお過ごしください。

毎日頑張っているママ、パパ、パートナーのみなさん、そして痛みと戦っているみなさん、お疲れさまです。頑張っている自分を褒めて、やっていきましょうね。

それではまた次回お会いしましょう!さようなら。

 

 

 

性のお話 #2 ~母への移行期「マトレセンス」~

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 *こちらの内容は音声でもお聴きいただけます。

 

産後うつかな?と不安になった産後

もうすぐ産後1年なる私。振り返ってみると、産後1ヶ月は特に情緒が不安定で、初めてのことに戸惑い、我が子を過剰なほどに心配し、ハラハラしっぱな毎日でした。

産後のママの状態について、

「ホルモンの関係で旦那さんが嫌になる」とか「子供を守らなくてはいけないという本能から過敏になる」

という一般的な?情報は持っていたものの、いざ産後を迎えるとイメージとは違う感覚に戸惑いました。具体的にいうと、

  • 過剰なくらい不安になる
  • 母親になる自信がなくなる
  • 母親になる心構えができていない自分に罪悪感を覚える
  • 赤ちゃんを愛おしいと思えない
  • 赤ちゃんの望んでいることが分からず余裕がなくなる
  • 母親に向いていないかもしれないと思えてくる

など。(妊娠前からあった症状もあります)

SNSをひらけば幸せそうなマタニティ姿のみなさん、産後のママさんが大勢目に入って、「自分はおかしいんじゃないか」と思った日も少なくありませんでした。(かくゆう私もそんな風に見えていたかもしれませんが)

でも実際は不安だらけ。出産した病院では産前産後の教科書的な物を購入したのですがそこには

◾︎心の変化

赤ちゃんを迎え、喜びや安心感の反面、疲労や育児への緊張感、ホルモンバランスの急激な変化によって、気分が不安定になりやすい時期です

まずは、体を休めることが大切です。育児の合間に、少しずつでも休息と睡眠をとりましょう。

 (2週間以上その状態が続けば診察を受けましょう)

と記載がありました。

確かに、書いてある通りなんです。でもおかしいのは「身体を休めていても」不安に感じること。そして3週間経つ頃には「魔の3週間」と言われる赤ちゃんが泣き続ける日々が待っているのでまたメンタルをやられてしまう。だから2週間で落ち着かなくて、「私、診察受けた方がいいのかな?」と思ったこともありました。かといって四六時中不安な訳ではなく、人と話したり、赤ちゃんの寝顔を見たり、甘いものを頬張ったりするときは気分が良いし、束の間の自分時間を持てると最高に幸せだな〜と感じるのです。

母親版・思春期「マトレセンス」

うつほどではないけど、覚悟していた以上に心配で不安で自信がなくて不安定だったあの時期はなんだったのだろう?と先日改めて考えていたところ、ひとつの動画に出会いました。

 妊娠中や産後の母親を対象にしている精神科医であるアレクサンドラ氏。多くの相談を受ける中である発見があったといいます。(以下、意訳です)

母親になることの幻想

多くの女性が 「育児を楽しめない」と電話をかけてきます。しかし彼女らは産後うつではなく正常な状態です。それを伝えても彼女らは安心することができません。なぜなら母親とは「幸せに満ちていて、赤ん坊の求めることが理解できる存在」だと期待しているからです。

母親になるための移行期間

彼女らに安心してもらうため、それが正常だと言える方法を探しましたが医療用語には見つかりませんでした。病気ではないからです。2年かかって人類学の論文で発見しました。

「マトレセンス(母への移行期)」です。思春期「アドレセンス」と似ているのは偶然ではありません。どちらも身体やホルモンによって感情のあり方や世の中の適応の仕方が大きく変わる時期をさします。

 

病気ではないことを理解する

トレセンスは病気ではないけれど、医者が人々にそのように教育しないために産後うつと混同されることがあります。もしトレセンスが自然な過程だと知っていたら、彼女らはこれほどに孤独感や罪悪感などを感じることはないでしょう。産後うつの割合も下げることができると思っています。

対話による治療を

このマトレセンスの捉え方を変えるのであれば女性たちは自分たちのマトレセンスについて他のお母さんたちや友人と話してみてください。パートナーがいればぜひ話してください。そうすることで周りもサポートしやすくなります。

自分のためだけでなく、子供のためにもなる

マトラセンスを理解して語ることは人間関係を良好に保つだけではありません。自分自身のアイデンティティを切り離して残すことは、子供にも自分のアイデンティティを育むための余地を与えるということになるのです。 

「大丈夫だよ」「普通だよ」が欲しかった

動画を観て「あの時の私の状態はまさに”マトレセンス”だったんだ!と今更ながらに安心しました。アレクサンドラ氏も述べているように、予め知っていればあれほど罪悪感を感じたり落ち込むことはなかったかもしれません。ググっても出てくる情報は「ホルモンバランスの変化によるもの」でそれはそれで「私のホルモンバランス崩れすぎてて、、もしかしてうつ?」と不安になってしまっていたのを思い出します。私だけかもしれませんが、産後かけて欲しかった言葉は本当にシンプルで

「大丈夫、大丈夫」「それが普通だよ」

という言葉。

実は病院でも不安定な様子を相談したことがあるのですが、その時は「精神科の先生を紹介しましょうか?」と言われ、逆に落ち込んだのを覚えています。受診して「あなたは産後うつではない」と言われたらそれはそれで安心したかもしれませんが、欲しかったのは

お母さんになる過程はみんなそうですよ。大丈夫です、少しずつお母さんになっていくから

という言葉だったんだなあと今となっては思います。

母親も、パートナーも、その周りの人も、みんなが知っておくべき

思春期、もう20年ほど前になりますが、あんなに荒れ果てた時期はなかったのではないかというくらい、何かにつけてイライラしたり、物に当たったり(タンスに穴を開けたこともありましたw)、一つニキビが治ったと思ったら翌日にはまたひとつ。(大切な日に限って鼻の下にぽつっとできるんですよね)息子もあんな時期が来るのかなと思うと今からハラハラしてしまいます。

それと同じ状態が、妊娠期〜産後の母親にも起こっている。産後のお母さんと話しているとよく「気持ちがついていかない」というセリフを耳にしますが、まさにその状態ですよね。ついていかなくて当然なのです。

こういったことを、母親だけでなくパートナーもその周りにいる人も、いや人類みんなが知っておくべきだと思います。「思春期が2回来るんだよ」って知ってたら心構えもサポートの仕方も工夫ができますよね。

トレセンス中のお母さん、そしてその周りの方々へ

今まさにマトレセンスの真っ只中にいるお母さんがいらっしゃったら、情緒不安定で当然だし、余裕がなくて当然で、それは時間とともに少しずつ剥がれていくものだから抗わずに時間が過ぎるのをぼーっと待っていてほしいな、と思います。

そして周りの方々へ。彼女が産前と様子が違うのは当然のことであって、悲しいことでもおかしなことでもなんでもありません。自分が思春期をどう乗り越えたか思い出してみてください。何もできなかったのではないでしょうか?溢れる感情を抑えることができず親や物に当たったり、訳も分からず涙が出たり、家出してみたくなったり。(思春期らしい思春期がなかった方もいるかもしれませんが...)同じ状態が彼女の中でも起こっています。

ここは一つ、今まで以上に温かい目で見守り、できることはサポートしてあげてほしいなと思います。

悲しい事件の背景を想像すること

また、もう一つ別の観点で思うことがあります。

もしマトレセンスを知っていたら、母親に誰でも急になれる訳ではないと知っていたら、物事の捉え方や見方も大きく変わるのではないでしょうか。

今も昔も、悲しい事件があとを絶ちません。先日もシェアしましたが、

このような辛い事件。もちろん誰かを殺めることは許されることではありません。けれどたった一人で荒れ狂うような感情と身体の変化に日々格闘し、サポートも受けられないような状況で、意識絶え絶えに出産する中で正しい判断をすることは容易ではありません

「鬼親だ」「最低」「人として終わっている」

などと罵声を浴びせる前に、想像することがたくさんあるように思います。

おわりに

世の中には分からないことだらけ

ノーベル化学賞を受賞された吉野彰さんが、記者会見で”世の中でわかっていることはほんの数パーセントに過ぎない(だからチャンスはたくさんある)”というようなことを話されていて(私の記憶が正しければ汗)今でもとても心に残っているのですが、本当にそうだなと思うようになったのは、妊娠・出産・育児を通してからでした。

悪阻がなぜ起こるかだって明確には分かっていないし、赤ちゃんが無事に産まれるか否かも、誰にも保証はできません。産まれてきた子供がどのように育つかだって、マニュアルもなければ何が正しいかもない。世の中の大抵のことはわからないんだなあと感じる毎日です。だからこそ適度に適当にやっていくのも大切だなと思う日々。

「知っている」ことが安心に繋がる

でも先日、初めて「マトレセンス 」という言葉に出会い、産後に感じた多くの不思議は合点しました。また、この言葉に出会ったからこそどれだけ自分が産後がんばってきたのかを改めて感じ、自分で自分を褒めたたえたくなりましたし、もっと言うなれば私の母がどれだけがんばってきたか、も感じるのでありました。自分にも、自分の母親にも、周りのお母さん達に対しても、感謝といたわりの感情がこれまで以上に溢れてきました

ホルモンバランスの関係、とか疲れなどの抽象的な言葉ではなく(それも正しいと思うのですが)、母親になる移行期間中なのだと予め知っていれば、もう少し落ち着いて対応できたかもしれないと思います。私だけでなく夫や両親を含めて。

当たり前のことを当たり前と思わない

これだけ時代が進み、誰でもスマホ一つで仕事ができるようになり(チャンスがあり)、国境を越えていつでも世界と繋がれる便利な世の中になったけれども、妊娠や出産、母乳や育児に関してはまだまだ知られていないこと、理解されていないことが多いのではないかと感じます。

それだけ、人が産まれることが自然で、出産したら母親になっていくことが当然で、親になれば育児はできていくものだと思われているのだと思います。

でも現実はそんなにスムーズに行きません。

スムーズにいかないんだよ、という事実だけでも知っておけば、小さな小さな赤ちゃんを抱いているお母さんの自転車を蹴って「邪魔なんだよ」と吐き捨てる人も、生後間もない赤ちゃんを置いて働きに出るシングルマザーに対して「信じられない」と批判する人も、少なからず減るのではないかと思う今日この頃です。

 

それでは今日はこの辺で終わりたいと思います。また次回、お会いしましょう!さようなら。

 

 

◇◇性のお話#1 ~日本と世界の性教育~◇◇
はこちらからどうぞ
(音声)
 

 

 

ある出産したばかりの女性が「私は育児が苦手で楽しめません 私は産後うつなのでしょうか?」 と電話してきました。私は産後うつの確認をしますが、診断結果はNO。それでも彼女は安心しません。彼女は言います。

「母になれば 満たされて 幸せな気持ちになると思っていました。本能的に 何をしたらいいか 自然にわかり、常に赤ちゃんを第一に 考えるだろうと思っていました」

と。

これは母への移行がどのようなものかについての非現実的な期待です。多くの 人類学から見る母親への移母この動画にもっと早く出会っていれば、 もう少し楽に育児に取り組めたの

【おすすめ本】2020年12月〜2021年1月に読んだもの

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みなさんこんにちは、ひろみです。

今日は最近読んだ本のご紹介です。先日、こちらの動画でゆる〜く話したら

www.youtube.com

意外と反響がありまして、結構ニーズがあるのだなあと思ったのでブログにも書いておこうと思いポチポチしています。

一覧はこちら!YouTube内で紹介していない作品がひとつあります。一番最後の「おもかげ」です。とても良い小説でした。

 

「 82年生まれ、キム・ジヨン」チョ・ナムジュ

 韓国の女性アイドルがSNSで取り上げたことにより一気に有名になった本だそうです。昨年10月に映画化もされたようですね。

小説、というよりも、昔の韓国の様子、男女不平等の世界が具体的に淡々と描かれているのでまるで自分がその場にいてその時代の様子をまじまじと見せつけられているような感覚に陥りました。読んでいる最中はさほどだったのですが、読み終えると「衝撃的な余韻」とでも言いますか、もうずーっと心にズシッと残っているんですね。

内容はあんまりいうとネタバレになるのでこの後もちょこっとしかお伝えしませんが、1歳の母親であるキムジヨンさんがある日突然誰か(身近な女性たち)に乗り移られたかのような身振り口調をし出すところから始まります。その後場面はキムジヨンが生きてきた幼少期から社会人になるまでの描写に変わるのですが、いかに女性が不利な立場でがんばって生きてきたか、が淡々と静かな描写にも関わらず、ズシッとジーンと、ジワーっと心に入ってきます。

時代は確実によくなっている。読み始めた当初はそう思いましたが、終盤になってくると「まだまだ全然だな」と思いました。私自身現状で「だいぶ社会の価値観は変わったし、みんな生きやすくなっている」と満足?していることに気づかされました。

仕事も結婚も出産も育児も、どうして女性が諦めなくてはいけないの?

この質問に答えられる人はいないのではないでしょうか?だって諦める必要は本来はないのですから。

身体の作りが違うから、完全なる男女平等はあり得ないと思います。

「女性が活躍できる社会を唄うんなら、男性と同じくらい頑張れよ」

そんな声が聞こえてきそうな現代。そういうことじゃない。そんなこと言ったらキリがない。お互いの違いを尊重することから始めないといけない。でもその違いが何なのか、教育もされない我々に理解できるはずがありません。女性が動きやすい世の中に、いや、女性だけでなく自分らしく生きられる世の中にするために、まだまだやれることやっていかなければならないことがあるなと思い知らされました。

私ができることは僅かですが、自分たちの未来のためにそして子供達の未来のために。やって行こうという気持ちをもらいましたね。

 

「JR上野駅公園」柳美里

 全米図書賞を受賞されたこの本。NKHの夕方のニュースで特集をされていて、読んでみたい!とすぐさま書店へ向かいました。

読んだあと、とっても寂しい気持ちに包まれました。

1933年、高度経済成長の最中産まれた不運な主人公。福島県から出稼ぎに上京し、家族のために働き続け、定年後自らホームレスになる...。華やかな世界の裏側にどんな世界があるのか、どんな人たちがいるのか、家をなくす人々はどんな人生を歩んできたのか。

光の影を「想像すること」。今あることの裏側ってどうなっているんだろう?と気にかけること。その積み重ねが社会が本当の意味で「豊かになる」ことなんだろうと思いました。

結末は読者の想像に委ねられています。みなさんはどう想像されますか? 

 

「運命を変える鏡の本。」鎌田聖菜

 筆者の思いがぎゅっと詰まった優しい本です。

鏡をどう見るか、どう使うかという解説本って私は初めてでした。鏡学カウンセラーである筆者が、ヒト・モノ・コトという3つの鏡を通して自己を知り、運命を変えていく...一見スピリチュアルに思う方もいらっしゃるかもしれませんが、とても実践的で説得力のあるアプローチです。筆者の聖菜さんはとっても美しく、まるで陶器のようなお肌!なのですが、こんな風に捉え、見つめていたら美しくなるだろうなあ...と思うほど(彼女のようになれるかはわからないけどw )、自分自身をうまくコントロールする秘訣が詰まっている本でした。

何かにつけて不満をいいがち、肌荒れや体型が気になる、鏡を見るのが苦手、という方には特にお手にとってみていただきたい一冊です!

 

「原因と結果の法則」ジェームズ・アレン

 いわゆる自己啓発本なのですが、これまで読んだどの自己啓発本よりも断定的で、ジェームズアレンには見えないものが見えていたんだろうな、とちょっと霊的なものを感じました。

「宇宙はつねに公平」

「喜びは正しい思いの結果であり、苦悩は誤った思いの結果」

とし、気高く生きること、努力し続けること、穏やかでいること。それらが大切であるということはほとんど誰でもアグリー(agree)だと思いますが、改めてこの本を通して考えてみると、できていないこと、継続できていないことがあるなと痛感しました。

ジェームズアレンがどんな人だったか、にも興味が湧きましたが、残念ながら彼に関する情報はほとんど残されていないんだそうです。しなしながらお父様の事業失敗やそれによる中学退学など辛い過去から、彼自身が体験した全てが詰まっているのだろうと思いました。

何度も読み返すべき本だと思います。

 

「おもかげ」浅田次郎

 これはYouTubeでは話していない本です。(収録時はまだ読んでいる途中でした)

大好きな浅田次郎さんの最新作です。おもかげ。もう最初から泣いてしまいました。最初は全然何も話が展開していないのに、なんでしょうね。きっと主人公には苦労があって、頑張って頑張って頑張ってきた人だったんだろうという予兆があって、胸がキュッとなったんです。たった数ページでその雰囲気を味わさせる浅田さんの文才。さすがだな〜と思いながら読み進めました。主人公は親を知らず施設で育った65歳の男性。定年パーティの夜に電車の中で倒れ意識不明の重体になってしまいます。そこから始まる不思議な体験。

「あなたはよくがんばったわ」

というセリフが何度か出てきます。「がんばったね」「よくがんばった」こう人から言われるだけでホロっときてしまう人は、きっと本当に歯を食いしばって走り続けてきた証拠。この御時世、みんなそうだと思います。未曾有の中よくがんばっている。主人公とは全く違うシチュエーションだけれども、このセリフに何度もグッときてぽろっとした私。

また、誰しも何かしら親とのしこりがあるものなんだろうなと思いました。昨年読んだ本に、本田健さんの「30才でしたい17のこと」という本があるのですが、その中に「親と和解する」という章があります。読むと確かになあと納得なのですが、誰でも必ず少なからず親への思いがあってしがらみがあってしこりとなっていることがある。それは認めてもらいたかったとか愛されたかったとか、もっと自由にして欲しかったとか、親自身が人生を楽しんで欲しかったとか、色々です。でも根底には「ありがとう」って素直に言いたいんじゃないかなと思うのです。

「おもかげ」の主人公は顔くらい知っておきたかった、恨むべき相手も知らないなんて、と度々述べていますが、最後にその思いがしこりが溶けていく...。

現実にはそんな綺麗にガラッと気持ちは変わらないのかもしれないけど、でも子供っていつまで経っても親が気になるし、親をそして自分を正当化できる理由を探しているような気がします。

そしてもうひとつ。

今日も悲しい事件がありましたが、

 一人でお産をすること。その後死亡させてしまうほど追いつめられること。親になりきれず虐待してしまうこと。物質的に豊かになった今でも昔と変わらず、存在しますよね。

これは個人の問題ではなく、社会の問題です。母も子も、明るい未来に向かっていける方法がある、そしてそれを知っている、選択できる社会であるべきだと感じました。小説の中のお母さんは一生懸命考えてそれを選択してくれた。それがどれだけ勇気のいることだったのか、主人公に響いたからこそ許すことができたのでしょう。

私もちょうど1年ほど前、初めての出産を経験したので、どれだけお産が怖くて痛くて奇跡で、産後どれだけ辛くて痛くて不安だったか想像すると、涙が止まりませんでした。

いろんな涙が流れた作品「おもかげ」。ぜひ、みなさんにもお手にとっていただきたいです!

 

さいごに

とまあ、つらつらと感想とともにご紹介させていただきました。いかがでしたか?

書店に行くとついつい5冊は買ってしまう私。なぜか図書館で借りるより読み進められるし、部屋にお気に入りの本があると心が落ち着くから不思議。本は心の友と言いますが本当にそうだなと感じる今日この頃です。

著作権の関係で限られた話にはなりますが、YouTubeで読み聞かせもしています。

www.youtube.com

ご興味ある方はぜひ聴いてみてください!

 

それでは今日はこの辺で。またお会いしましょう!さようなら。

 

 

 

トライアングルの法則

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昨日、とても良い話を聞いたのでその話をします。

相手に合わせるよりも頂点を目指そう

お話はこちらの動画から拝聴しました。(最近私がはまっているYouTuber、Narumi Shikiyaさん)

 

www.youtube.com

 

失恋からどう乗り越えたか、というお話なのですが、その中で出てくる

トライアングルの法則

がとても納得でした。

 

動画をご覧いただければより分かると思うのですが、簡単に言うと

自分を高めれば高めるほど、自然と素晴らしい人に会うことができる

というもの。

 

簡単に説明します。

自分が三角形の底辺にいるときは左右の点まで距離がありますよね?その点(角といった方がわかりやすいでしょうか)に行くには相手の方へよっていかないといけない。これが仮に恋人だったり好きな人だったら、相手に合わせるという事になります。

 

恋は盲目とはよく言ったもので、渦中にいるときは相手に合わせることも幸せに感じてしまったり、傷ついていても知らん顔してみたり、我慢することが自分の使命だと勘違いしてしまったり。相手に合わせることがどれだけしんどいことなのか、気がつかない時もあると思います。

 

でもこれを続けている限り、仮に別の人を好きになっても今度は反対側の点へ向かうだけなので、合わせる行為自体は変わりません。

 

こんなことを繰り返すよりも、頂点を目指して努力すればそこにぴったり合う相手が来るものだよ、とNarumiさんのお母様は教えてくださったそうです。(なんて素敵なお母さんなんでしょう!私も息子にこういうことを言ってあげられる母親になりたい!)

 

ウィルスミスの言葉

また、動画内のコメントにも素敵な言葉がありました。

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人を追うな。自分自身でいるんだ。努力して自分のことをとことんやるんだ。そうすれば、君の元に来るべき、ふさわしい人が現れるさ。

 かの大スター、ウィルスミスの言葉だそうですが、とても心を打たれました。

 

「自分自身でいる」ってすごくすごく大切なことですよね。

恋愛では特に気がつかないこともあるけれど、「何か寂しい」「何か苦しい」「何か悲しい」少しでもそう感じるのであれば、それはきっと自分自身でいられていないというサイン。他にふさわしい人がいるよ、というサイン。

 

リンカーンの言葉 

さらに、私がナレーターを志した時、父親にこんなことを言われたことがあります。

I will prepare and some day my chance will come.

「準備をしておこう。いつかチャンスは訪れる」これはリンカーンの言葉だそうです。

 

恋愛でも仕事でも

いずれも、

まずは自分自身を大切にして然るべき努力をしろ。そうすれば自ずと良い人(チャンス)がやってくる

と言っていますよね。

 

動画では恋愛の話と絡めてトライアングルの法則を説明されていますが、仕事でもなんでも同じことが言えると思います。

 

 

雑音や雑念に捉われず、自分を大切にして努力し続ける

そうすれば自然と道は拓く。

 

恋愛では相手、仕事では周りの評価だったりライバルのプロダクトだったり気になる目ってたくさんあると思います。

 

でもそうではなくって、ベクトルを自分の向かうべきこと・やるべきことに向ける。

そのための努力をし続ければ自然と周りの景色が変わっていくものだと、教えてくれています。

 

もちろん努力の仕方は大きいと思います。間違った方向に努力していたら勿体無いので、そこは信頼できる師匠を見つけるとか工夫をした方がいい。

 

ですが!

 

一度これだと決めたなら、変わりたいと本気で思うなら、違うステージに向かいたいと思うなら、あとは頑張るしかないですよね。

 

よし、がんばろ。と改めて思わせてもらった時間でした🙏

 

おわりに

いつもついつい意識高い系の話になってしまって恐縮です。笑 

今日も最後まで読んでくださったアナタ、いつもありがとうございます。アナタはアナタの道を、私は私の道を、それぞれ一歩一歩進んでいきましょうネ!

 

それでは今日はこの辺で。また次回お会いしましょう!さようなら。